犬系男子？拾ったら懐かれました (ページ2)

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謎の音ページ2

私の名前は春香
普通の高校一年生だ。
ちなみに部活は美術部。絵はあまり得意分野ではないが、憧れの先輩が入ってることもあり私は美術部に入部した。
先輩目的とか…。バレたら恥ずかちい。

今日は幼馴染の蒼(あおい)が休みなのでこうして一人で帰っている。

ザー…

まぁそれにしてもひどい雨だな。
折りたたみ傘を持っていてよかったと言いたいところだが、もはや傘も意味をなしていない。
肩はビショビショだし、靴の中もすでに手遅れ。

春香「あー…くそぅ。天気予報め。今日は晴れじゃないのか⁈」

私の怒りの叫びも雨音にかき消されてしまった。
今日は蒼がいないし、天気予報外れるし…色々と厄日かもしれない。

家まであと少し…。頑張ろう。

そう思った瞬間。

ドサッ…

すぐそこの路地裏で何かが倒れる音がした。
うぅ…どうする？行ってみるか？
一刻も早く家に帰りたいし路地裏ってなんか怖いし…。
あー…でも、もし猫とかだったら可哀想だな…。
いや、ゴミ箱が倒れただけかもしれない。

春香「…」

私は悩みに悩んだ末、路地裏に向かってみることにした。