彼女からキスを盗む方法 Ⅴ【Reo】 (ページ26)

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226.好意ページ26

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「Aー、居るかー」

「なになになに！そんな大声出さなくてもいる！」

玄関の扉閉めるなり呼ぶと急いでやってきてくれた。

「ただいま」

「おかえり」

「なんか食った？」

「食べてないよ。待ってて、って言ったの玲於くんじゃん」

「あ、そうだわ」

Aの好きなものいっぱい食べよう、って
何食べたいか聞くと「おこめ！」との回答。

「日本食も食べてたけどやっぱ違うんだよね。流石に2週間もいると恋しくて」

天丼とか唐揚げとか脂っこいものばっかり頼んだけど
ちゃんと食べてた。こいつ、ちっこい割に意外と食べる。

「食えるんだから普段からもっと食えよ」

「今回はね、単純に食が合わなかった。もちろん美味しいものもあったけど」

「熱出したりしなかった？」

「それは大丈夫。また心配掛けちゃったね、ごめん」

「俺のせいでまた悩んでんじゃないかと思って」

「んー……単純に考える時間、欲しかったんだよね。玲於くんだってわたしと一緒にいるとまた記事にされたりするかもしれないと思ったし」

また別れるとかそういう類いの話になるかと思ってたけど
今までとは少し違うみたいだった。
やっぱり俺のことも考えて、
会いたくないって言ってたってことか。

「確かに志希さんのことも気になってたし、今後撮られたり叩かれたりしたらどうしようとか不安だったよ？……でももうね、考えたけど、玲於くんと離れられないの分かってるし、玲於くんが離してくれないのも分かった」

「よく分かってんじゃん」

そう、Aとは切っても切り離せない、そんな関係。

「れおくんさ、女優さんとかモデルさんに好かれすぎだよ？」

「別にたまたまだし、向こうだって撮られて迷惑だったと思うけど」

「嘘だぁ……たまたまであんな匂わせ投稿できる？怪しい」

「あーうるさいうるさい」

思えばそうなのかもしれないけど興味ないし。

「……でも、人に好かれるのはいいことだよね」

「玲於くん何やってもかっこいいんだから、もっと好かれるべき！」とか言ってる。
何言ってんだか(笑)……嬉しいけど。

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