彼女からキスを盗む方法 Ⅴ【Reo】 (ページ24)

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224.守護ページ24

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「記事見て正直驚いたけど、玲於くん前に『信じて』って言ってたし、そのこと自体はどうでもよくって」

「うん」

「今回のことで、色々言われてたでしょ？イメージとか、影響、するじゃん」

それこそ前に智哉さんとAの熱愛報道を出した
元々信憑性の低い媒体だったこともあって
あまり大事にはならなかったけど
ネットでは確かに色々と書かれていた。

「やっぱり、わたしでいいのかなって……その、玲於くんの隣はもっといい人いるんじゃないかなって、思って」

「もっといい人って？」

「ほら……志希さん……とか」

亜嵐くんとの会話、
やっぱり聞かれてたんだなってこの時気付く。

「ごめん、志希さんはない」

「え……？」

「志希さんの話、Aが聞きたいなら話すけど、聞く？」

少し迷う素振りを見せながらも、小さく頷いた。
この間からずっと気になってたんだと思う。

「前に話した通り付き合ってはなかったし、Aと付き合う前にフラれてる。関係はその時切った」

「そっか……」

「志希さんさ、当時めちゃくちゃ男いたの」

「……まって、それは聞きたくなかった」

「志希さんのイメージ崩れるから」と怒られた。
怒るとこそこ？って感じがAらしい。

「あー、でもあの人いなかったらAと付き合えてなかったかもしんないわ」

「そうなの？」

「色々と気付かせてくれた人」

Aも初めて会った時のこととか思い出してるのか
ちょっと上の方を見ながらふふ、と笑う。

「……撮られるならAとがよかったなー。Aとの載せて欲しかった」

「だめだよ、そんなの」

「何言われても守るし……ほら、メンバーだって、うちのマネージャーですらAのこと心配してたんだから大丈夫」

「……ありがとう」

もし撮られてたのが自分だったら、って
気にしてたんだよね？

もちろん肯定的な意見ばかりじゃないだろうし
今回撮られたモデルさんと「お似合いだと思う！」
みたいなのも中にはあって、見て不安だったに違いない。

「……A？」

少し起き上がってたのに、
なんだか安心したのか寝始めた。
いや、寝てたとこ起こしたのが悪かったかも。

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