182.愛情 ページ32
*
「あー 誰かさんのせいで腰痛いなぁ」
「ごめんって」
「3回目はないと思ったんだけど」
「でも気持ちよさそうにしてたじゃん」
「なんかもう最後の方覚えてないし……朝から思い出すもんでもない」
そんな会話をしながらコーヒーを入れてくれる。
昨日結構飲んでて酔ってんのかと騙されそうになったし
今朝も何事もなくけろっとしてて
どんだけ酒強いんだよ……と同時に
酔った時どんだけ飲んだ？ってまた気になる。
さのさんの知らないAの世界。
「はい、どうぞ」
「どうも」
「そういえば数原さんがご飯行こうって」
「前から言われてんでしょ？それ」
「うん。忙しかったし、その後玲於くんも忙しそうだったから数原さんもそうなのかなと思ってごめんなさいしてた」
「行きたい？」
「行きたい！お話したいし。玲於くんも行くでしょ？」
「え？あー、うん」
もしかして龍友くんかな、と思ったら案の定そうで
「2人きりはダメって言われたって聞いたけど？」
とにやにやしながら言われてしまった。
「そんなに気になるんだね」
「逆に気になんないの？」
「気にはなるけど……いちいち気にしてたらキリないよ。玲於くん芸能人なんだし」
そうだ、この子こういう子だった。
聞くんじゃなかったかも。
「……でも嬉しいよ。気にかけてもらえてるってことだから」
「こっちは割と気が気じゃないんだって、お前結構顔広いしすぐ話しかけられるし」
「もー、玲於くんだけなのに！信用してよ！」
「してる。してんだけど……なんか嫌じゃん」
「……ふふ」
「……笑うなよ」
「ありがとう」
Aが言った「ありがとう」には妙に重みがあって、
俺もAが考えてること
大体は分かるようになってきた気がする。
大丈夫、俺はどこにも行かない。
なんかもう出会ってしまってから
とっくに離れられなくなってるし。
「……好き」
「……っ、え」
「いや、そんなびっくりする？」
「うれしい……もっと言って！」
「あんま言うと軽く聞こえんじゃん」
「う、ぇ……」
「違う、Aのこと言ってんじゃないから(笑)」
「ほんと……？」
「ん。俺にはもっと言って」
「へへ……だいすき！」
たまにはちゃんと伝えないと。
Aは強がって言わないだけで
実は不安にさせてんのかも。
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はな*(プロフ) - Miiiiさん» お話読んでいただいてありがとうございます！今後もそういったネタ挟んでいけたらな…と思っております。引き続きお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年11月16日 0時) (
レス) id: 27dc132a0b (このIDを非表示/違反報告)
Miiii(プロフ) - 一気に読みました！面白かったです！キスの予約の所ニヤケ転げました。他にも語りたいけどネタバレになるので黙ります。 (2020年11月14日 12時) (レス) id: 35755ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ge_hana_/
作成日時：2020年11月12日 18時
