151.妥協 ページ1
*
「どうだった？！」
「どーやった？」
「うまくいった？！」
朝から乗り合わせたメンさんをはじめとして
メンバーと顔を合わせると
もちろん昨日のことを聞かれる。
「なんとか。ありがとうございました」
「「「よかった〜」」」
「隼、結構脇山ちゃんと一緒にいるの楽しかったみたいよ」
「いや、違う！この人ホントにそんなことしたのかなーってやっぱりそうは思えなくって」
「めちゃくちゃ負け犬の遠吠えみたいな発言してたとこ聞かせてやりたかったわ」
「イメージ崩れるからいい！聞きたくない」
後日、千夜ちゃんからも別途
Aに謝罪の連絡が入ったそうだ。
智哉さんにも今回の件で連絡を入れると
「あの馬鹿……本当に申し訳ない」と謝られた。
Aは俺を守ろうとしてくれただけですから、と
強く言っておいたけど。
.
「もしもし？わたしのせいでごめんなさい……。うん……分かった。ありがとうね。……うん、玲於くん？代わる？」
Aの家でくつろいでると
遥くんから電話、とスマホを手渡される。
「もしもし」
『何もなかったようでよかった』
「そっちも。開幕間に合ったじゃん」
『まあな。今シーズンから登場曲変えさせてもらいましたんで。お世話になります』
「あー……そりゃどうも(笑)」
ナベは今シーズン、登場曲を俺らの曲に変更したらしい。
「ナベ、そういえばお前Aのこと看病しただけとか言ってたの嘘じゃん」
『何、急に』
「手、出しといてよく言うわ」
『もしかして起きてたのかアイツ……キス以上はしてないから今回は』
「今回は？」
「ねえー何の話してるの？」
『もういい？彼女、待ってるよ』
「はぁ、お前ねえ」
「ケンカ？そんなに仲良かったっけ……」
『じゃ、お幸せに！』
「切りやがった……」
「玲於くん……？」
「A、ナベの家行ったのってまだ俺に別れるって言う前だったよな？」
「うん、そうだね。ひとりで帰れるって言ったのに」
「よく考えたらアイツ確信犯じゃん……彼氏いるって知ってたくせに」
でもナベから連絡が来なかったら
またこうしてAと一緒に
いられなかったかもしれないと思うと妥協か……
*
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はな*(プロフ) - Miiiiさん» お話読んでいただいてありがとうございます！今後もそういったネタ挟んでいけたらな…と思っております。引き続きお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年11月16日 0時) (
レス) id: 27dc132a0b (このIDを非表示/違反報告)
Miiii(プロフ) - 一気に読みました！面白かったです！キスの予約の所ニヤケ転げました。他にも語りたいけどネタバレになるので黙ります。 (2020年11月14日 12時) (レス) id: 35755ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ge_hana_/
作成日時：2020年11月12日 18時
