157.一緒 ページ7
*
「星座はわかる？」
「やぎ座だろ」
「そう。玲於くんと一緒」
「誕生日近いの？」
「うん。玲於くんと一緒だよ」
「……待って、ホントに？」
「信じてないならお風呂上がったら免許証見せてあげよっか」
お風呂上がり、証拠として見せてもらうことに。
「車運転できたんだ」
「仕事で運転することあるし……はい、どうぞ」
「……マジじゃん」
「信じてもらえました？」
「うん」
なんだか今まで惹かれてたことに
妙に納得したというか……
「だったら子ども扱いしないで」
「いや、そこ？まだそれ引きずってた？」
「ふふ、別に。何やっても玲於くんは子どもだって言うし諦めた」
「ちゃんと分かってんだね、さすがA。……でも誕生日一緒だってAはずっと知ってたんでしょ？」
「知ってた。初めて会った後に玲於くんのこと調べて知った」
「生年月日一緒なの」とか
今の今まで言わなかったところが
なんだかAらしい。
「なんかごめん」
「何が？」
「一緒にいるのに今まで知らなかったから」
「ううん、今知ってもらえたからいいよ。さ、髪乾かさないと。風邪引いちゃう」
いつものように並んで布団に入ると
なんだか身体がぽかぽかして入浴剤の効果を実感する。
「お誕生日、お祝いできなくてごめんね」
「ちょうど年明けすぐ『もう付き合えない』って言われたからか。あれは仕方ねえよ」
「次会った時にお別れしようって決めてたからね。本当は連絡したかったんだー……」
「あの時よく泣かなかったな」
「玲於くん出てったあと泣いたよ。我慢してた。バレるんじゃないかってヒヤヒヤしてた。玲於くん、『誰かに何か言われた？』って言うからギクッってしたもん」
「あのままちゃんと問い詰めればよかったわ」
「ふふ、何が何でも玲於くんには言うつもりなかったよ」
「ふぁ、ねみぃ」
「おやすみ」
「ん、おやすみ」
入浴剤の効果あってかとてつもなく安眠できて
次の日すっきり起きれた。また入れてもらおう。
.
部屋の空きについての問い合わせも進めていると
2ヶ月後、ちょうど2つ下の階が一室空くそうで
Aに聞いてみることにした。
「A、今のマンション引っ越さない？」
「え、もしかしてバレちゃった……？」
みるみる不安そうな表情になるA。
これは俺の聞き方が悪かった。
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はな*(プロフ) - Miiiiさん» お話読んでいただいてありがとうございます！今後もそういったネタ挟んでいけたらな…と思っております。引き続きお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年11月16日 0時) (
レス) id: 27dc132a0b (このIDを非表示/違反報告)
Miiii(プロフ) - 一気に読みました！面白かったです！キスの予約の所ニヤケ転げました。他にも語りたいけどネタバレになるので黙ります。 (2020年11月14日 12時) (レス) id: 35755ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ge_hana_/
作成日時：2020年11月12日 18時
