彼女からキスを盗む方法 Ⅲ【Reo】 (ページ32)

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132.宴会ページ32

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「脇山ちゃん、隼の隣座っちゃいなよ」

「それはできないです……！や！ちょっと！」

「隼嫌がられてんじゃん(笑)」

「じゃあ僕、隣いいすか？」

「ちょっと！龍友くんしれっと取るのやめてくださいよー」

「あずきちゃーん、後でもう1人くるんだっけ？」

「そうです！もう少ししたら来ると思うんですけど……」

「誰？」

「友人です。あ、しっかりした子なんで安心してください(笑)」

「女のコ？」

「はい。後輩なんですけど、今日宮崎から帰ってくるみたいなんでちょっと遅くなるって」

脇山さんと同じ事務所の千夜さんも来ていた。
千夜さんは有名女性ファッション誌の
専属モデルをしていて、脇山さんと同い年。
髪は短めでクールビューティーって言葉が似合う人。

「こんばんは」

「こんばんは」

「うわ、千夜さん生で見たらめちゃくちゃお綺麗ですね」

「そんな、ありがとうございます」

脇山さんが言ってた人は来ないまま
乾杯をし、飲み会がスタート。

亜嵐くんが脇山ちゃんと呼ぶので
みんなそう呼ぶことになって
千夜さんも流れで「千夜ちゃん」呼びになった。

周りが脇山ちゃんと隼を喋らせようとしてるんだけど
脇山ちゃんがめちゃくちゃ照れちゃってておもしろい。

「ホントにファンでいてくださってるんですね！」

「そうです……いやどうしよう……」

「あずきほら、ちゃんと話しなよ(笑)」

「眩しい……」

「眩しい(笑)」

「亜嵐くんとは普通に喋れてんのに(笑)」

開始20分程して、引き戸が開いた。

「すみません、遅くなりました！」

「え……」

「ぁ……あれ、間違え……」

「A、合ってるよ(笑)おいで！」

やってきたのはAで

俺含めメンバーはびっくりしてるし
Aの反応を見るに
向こうも俺らがいることを知らなかったんだろう。

「あれ……Aちゃん」

「お久しぶりです」

「あれ、会ったことありました？」

「メンディーさんと仲良くさせていただいてるんで、そこの繋がりで」

久々に見たAは少し痩せているように感じた。

*