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(……来てもーた…)
今いるのは町外れにある
大きくて古い、洋館風の一軒家の前。
手には手袋、
ポケットにはピッキングの為の道具…。
遡ること2時半ほど前。
町を歩いていたら、
突然後ろから肩をトントン、と叩かれて。
はっと振り替えるとそこには…
先輩「…よう。久しぶりやん。」ﾆﾔｯ
「ひっ…」ﾀﾞｯ
先輩「おいコラ、逃げんなや！」ｶﾞｼｯ
もう二度と、
関わりたくないと思っていた先輩…。
「何ですか！お金ならありませんよ！」
何なん今更…
もう関わらんといてくださいよ…。
先輩「まぁまぁまぁ。久々の再会やん。
俺、ついこないだまでムショ入っててな。」
「ま、まだやってるんですか…。」
そう、俺とこの人は、学生時代共に
"盗み"という犯罪を犯した仲。
俺にも警察に捕まって、
少年院に入った経歴がある。
俺はもう足を洗って、
今は犯罪歴のある俺を受け入れてくれた
工場で真面目に働いとるとんやけど。
先輩はまだ現役で泥棒やってるみたいで…。
先輩「働こうにも就職先があらへん。
前科者には厳しい世の中やで。」
くちゃくちゃガムを噛みながら
そう言う先輩は、
ほんまに就職する気あるんやろか…
とさえも思う。
「じゃあ…俺、これから用事あるので…っ」
先輩「待てやゴラ。」ｶﾞｼｯ
「……っ…」
先輩「今日、盗み手伝え。」
「…っ…嫌ですよ！！
僕はもう足を洗ったんです！！
もう、巻き込まんといてくださいっ！！」
せやから、もう二度と
関わりたくなかったんに…。
ここから立ち去りたいのに、
先輩に腕を掴まれてるから動けない。
先輩「…町外れに
古い洋館みたいな家、あるやろ。
あそこの鍵、特殊でなぁ。
鍵開けの隆くんやないと難しいねん。」
「もうそんな昔のあだ名で
呼ばないでください…」
先輩「どうしよっかなぁ〜
お前の職場の人に、お前の本当の姿
ばらしたろか？」ﾆﾔｯ
「…っ…それは…っ！」
今の職場で、
俺の犯罪歴を知っとるのは社長だけ。
あとの職員さんたちには
隠してずっと働いとる。
先輩「…真面目なお前のイメージ、
がた落ちやろなぁ。
信頼も、仲間も、失うやろなぁ？」
それは……それは困る…。
「…鍵、開けるだけですよ？
それ以外は、何も手伝いませんからっ！」
何で、こうなるんやろか…。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - わいさん» 初めまして！コメントありがとうございます(*^-^*)このお話はもうクライマックスです。ぜひ、最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2017年12月14日 20時) (
レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
わい - はじめまして(*^^*)楽しく読ませてもらいました！続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年12月13日 23時) (レス) id: 397f5c791b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» コメントありがとうございます！村上さんは、丸ちゃんの話を聞いて、「助けてあげたい」と思った、ただただいい人です(笑) 応援ありがとうございます！このお話はもう少しで完結するので、最後までお楽しみください(*^^*) (2017年12月13日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - もしかして！村上さん… 、、、 ゆず丸さん、これからも頑張って下さい！ 応援しております (2017年12月12日 23時) (レス) id: d7fe4a9565 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ハチミツレモンさん» ふふふ…さぁ、丸ちゃんどうする?!という感じですね( ￣ω￣) 勘が良い人だと、この後の展開想像できちゃうかも…(笑) 大好きな丸ちゃんを、悲しませるようなことはしないのでご安心を(^o^)！ (2017年12月9日 22時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2017年12月3日 21時
