続とあるオタモブの憂鬱ー9 ページ10
「ああん？もっとデケェ声で話せよ」
「そんなんじゃあ、誠意がこもってねえぞ誠意が。ちゃんと大きな声で謝罪しろよ」
「つーか、よく見りゃあ陰キャのイグニハイドじゃんか」
うーわー嫌な奴に絡まれちゃったな。ちょーっと茂みから顔出しただけなのに、どうしてこんな目に。
しかも陰キャのイグニハイドって失礼だな。確かに陽キャのいない陰キャ寮ですけども、それを本人の前でできれば面と向かって言わないでほしい。地味に傷つきますので。
「ほ、本当に申し訳ないと思っていますので。だからどうか、ここは穏便に…」
「ああん!?聞こえねーんだけど！」
ひいぃぃぃっ!!怖すぎなんですけど！
「ちゃんと謝る気あんなら土下座でも…って、なんだこれ？」
あ…それは!!
サバナクローの一人が某の胸元に持っていたノートをあっさりと奪っていく。
「なんだこのノート？」
「や、やめてくれ。それは…」
慌ててノートを取り返そうと手を伸ばすが、他の2人に阻まれてしまう。
「なになに？とある生徒についての観察、午前7時6分大食堂にて朝食。友人と他愛ない会話をしながら…ってこれ、全部そいつに対する行動ばっか書いてんじゃんか」
「うわあ、気持ち悪」
「完全にストーカーじゃんか」
見られた。某の大事なネタ帳が見られてしまった。
ジェイド・リーチに見られた時よりはこんな気持ちにならなかったのに。
やめろ、そんな目で見ないでくれ。
「なあ、いっそ大勢の前で公開させちまおうぜ」
「いいね〜」
「ゼッテー面白れぇことになるな」
や、やめ…
ひらひらとネタ帳を揺らしていた腕が、いきなり背後から掴まれる。
「いい加減にして下さい。嫌がってるじゃないですか」
腕を掴んできたのは、某が観察していた対象―クシナだった。クシナは無表情のまま腕に力を込めていく。
「イタタタ…なんだよいきなり！」
あまりの痛さなのか、男はすんなりとネタ帳を手放してしまう。そこをすかさずクシナが取り返す。
「俺に怪我させたのはそこの陰キャだぞ。むしろこっちが被害者なんだよ！」
「被害者って、今の状況ですと明らかにあなた方が加害者ですよ」
うん確かに、よく言ってくれたよクシナ。
「んだとゴラア！先にテメェからしめるぞ」
そう言って男はクシナの胸倉を掴むと、勢いよく殴り掛かろうとしてきた。
あ、危ない…!!
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フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます！また体調にも気を遣って頂き嬉しい限りです。これからも頑張って更新していきます。 (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 5e636c9530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 更新ありがとうございます！また、面白そうなお話ですね、リドルくんがいない中どうなるのか、楽しみです！！ 体調にお気をつけて更新頑張ってください (2021年12月3日 19時) (レス) id: 1e7c50770b (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます。こういった評価を頂いて嬉しい限りです!!これからも頑張ります！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 続編おめでとうございます！！今回の番外編もとても面白かったです！ジェイドさん、、頑張れ！本編の方もとても読みやすく、面白いです！これからも自分のペースで頑張ってください！！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2021年7月12日 20時
