続とあるオタモブの憂鬱ー6 ページ7
しかも親しい者以外は名前で呼ばないというのに。普通に、ナチュラルに呼んでたし。
「あ、こんにちはリドル寮長。」
ローズハートの存在に気付いたクシナも軽く挨拶を交わす。って、クシナも今名前で呼んでたよな!?
トラッポラやスペードですら苗字で呼んでるというのに。
この2人、一体どういう関係なんだ。
「珍しいね、君一人かい？」
「はい。トレイン先生に持ってきてほしい教材を頼まれたので」
そう言って、クシナは手元の教材をローズハートに見せる。
「そうか、それはご苦ろう…って、タイが弛んでいる」
ローズハートに指摘されてクシナは急いで自分のタイに視線を落とす。
「あー…体育の後だったんで。す、すぐに直しま…」
言い終わる前にローズハートが彼に迫ってきた。えっ!?迫っ…
「りょ、寮長!?」
「全く、ルールの乱れは衣服の乱れからだ。ウチの寮生である以上、ハートの女王の法律にきっちり従わないと」
え、え、えーーーーッ!!??あのローズハートが自らタイを直しに行くなんて。
しかも、なんか近くない!?結構な至近距離なんですけど！もうおでことおでこがぶつかりそうな距離で、このままいけば…
え、いっちゃう？このままいっちゃう感じなの!?
ドキドキと次の展開に期待を膨らませるばかりなのだが。
「…うん、これでよし」
そんな展開もなくあっさりと終わってしまう。タイを結び終えたローズハートはポン、と彼の胸を叩いて終了を告げた。
あ…もう終わったんだ。
「ありがとうございます」
照れ臭そうにお礼を述べるクシナに対し、ローズハートは余裕の笑みで彼にまた迫ってきた。
「何か、別のことを期待していたのかな？」
「えっ!?」
えっ!?
クシナと反応と某の反応が見事に被る。というか、近くありません!?完全におでこくっついてるよな！
「い、いえ、そんなことは考えてもおりません!!」
クシナは必死に首を横に振りながら否定する。ただ、顔が少し赤いのは何故だろう。
「本当に？」
いや、ローズハートはなんでそんな迫ってくるわけ!?確かにローズハートってドSのイメージもありそうなのだが、ここまでSっ気あったのか。
一方のクシナはもう首が取れるのでは、ぐらい首を縦に振ってるし。
「あの寮長、ちょっと近いような気が…」
「ん？なにが近いんだ？」
「えっと、それは…」
うん、近いよ。確かに近すぎるよ。後もうちょっとであれができる距離だし。キ…
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フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます！また体調にも気を遣って頂き嬉しい限りです。これからも頑張って更新していきます。 (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 5e636c9530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 更新ありがとうございます！また、面白そうなお話ですね、リドルくんがいない中どうなるのか、楽しみです！！ 体調にお気をつけて更新頑張ってください (2021年12月3日 19時) (レス) id: 1e7c50770b (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます。こういった評価を頂いて嬉しい限りです!!これからも頑張ります！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 続編おめでとうございます！！今回の番外編もとても面白かったです！ジェイドさん、、頑張れ！本編の方もとても読みやすく、面白いです！これからも自分のペースで頑張ってください！！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2021年7月12日 20時
