続とあるオタモブの憂鬱ー3 ページ4
ジェイド・リーチに言われるまではあんな生徒いたんだと改めて知った。まあ、目立たないモブ生徒なんて書いてても面白くないからね。
ちなみにジェイド・リーチの情報によると、彼は極東の国出身らしい。
マジか。あの国ってホントに実在してたんだ。
次いで言うと、彼と会話しているスズキも同じ出身らしい。
あれ？スズキの顔ってつい最近見たような…あーそうだ。バスケ部にいたモブだ。
チラチラと彼らの様子を探ってみるが、未だ某の存在には気付いていない。どうやら自分たちの会話で盛り上がっているようだ。
今が好機と言わんばかりに、某は薄目で彼らを観察する。
近くで見ると、2人とも意外に幼く見えるような丸い顔をしている。立体というよりは平面的な顔だ。髪色と目の色は同じ黒。両方とも同じ色というのもなかなか珍しい。髪もなかなか艶があってサラサラ。某には一生縁のない髪質だ。
それから―
顔立ちと髪の長さのせいで、女にも見えてしまう。あれだ、女装させたら似合うタイプだ。
可愛いで有名なフェルミエの隣に並んでみたら絵になりそう。
クシナの特徴をネタ帳(新しいの)に書き込んでいると、遠くからスズキを呼ぶ声が聞こえてきた。
「スズキー、いたいた」
「エース」
どうやらスズキを呼んでいたのは、エース・トラッポラだ。
「スズキー、俺たち今日日直だろ？早く日誌取りに行こうぜ」
「おー了解了解。もう食べ終わったから行く」
そう言ってスズキは自分のトレーを持って席を立つ。
「俺、今日日直だから先に行くな」
「はい。では、また後で」
軽く挨拶を交わしながらスズキはエース・トラッポラと共に席を離れていった。
残ったクシナは一人静かに食事をするばかり。
…さすがに一人でいるところを観察したら、向こうも気付くよな。
そーっとネタ帳を机の下へ隠しつつ、某も一人食事をする。
「ここ、よろしいですか？」
またもや頭上から声が掛かる。あれ、この声って…
「おはようございます、Aさん」
「やっほーハゼちゃん」
やっぱウツボ兄弟だったー!!
先日の一件もあってか、思わず机の下へと隠れてしまう。バレてないよな!?頼むから某には気付かないでよ…
「おはようございます…ジェイド先輩、フロイド先輩」
声を掛けてきた2人に挨拶をするクシナ。何故かスズキと会話していた時より声のトーンが下がったような。
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フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます！また体調にも気を遣って頂き嬉しい限りです。これからも頑張って更新していきます。 (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 5e636c9530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 更新ありがとうございます！また、面白そうなお話ですね、リドルくんがいない中どうなるのか、楽しみです！！ 体調にお気をつけて更新頑張ってください (2021年12月3日 19時) (レス) id: 1e7c50770b (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます。こういった評価を頂いて嬉しい限りです!!これからも頑張ります！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 続編おめでとうございます！！今回の番外編もとても面白かったです！ジェイドさん、、頑張れ！本編の方もとても読みやすく、面白いです！これからも自分のペースで頑張ってください！！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2021年7月12日 20時
