とあるCAMPの裏側ー2 ページ27
―『バルガスキャンプ』1日目 朝
眠い、眩しい…そろそろ起きなければ。
カーテンの隙間から差し込む光がちょうど目元に当たるせいか、あまりの眩しさにだんだんと目が冴えてくる。
ゆっくり体を起こしながらグッ、と背伸びをしているとふいに隣へ視線が向いてしまう。
普段なら布団に包まっているはずの同室がそこにいる。だが今は綺麗に畳まれた布団だけしかなかった。
もう行っちゃったんだ。
そういえば寝ている時に隣からゴソゴソと音がしていたが、たぶんあの時に部屋を出たのだろうな。
そう考えると部屋の中もより静かに感じてしまう。
「って、そういえば今何時…ゲッ!!」
壁にかけてある時計の針がすでに9時過ぎを指していたのは言うまでもない。
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ヤバい、寝過ごした。
休みの日とはいえ9時頃まで寝ていたなんて。いつもなら遅くても8時前には目覚まし時計が鳴っているのだが、どうして今日に限って。
いや、理由なんて明確。スズキくんが時計を使っていたからだ。
恐らく自分が起きる時間にセットしていたのだろう。なにせ目安針が5時にセットされていたのだから。
うー普段は使わないくせに今日に限って使うんだから。バタバタとせわしなく動き回りながら慌てて着替えていく。
今の時間帯ってまだ食堂空いてたかな。朝食抜きなんてマジ勘弁。
長い髪を括るのも億劫になり、そのままにしながら部屋を出た。
髪は後にしよう。先に朝食を食べてから…あーでも先に顔洗った方が…
などと考えながら廊下を小走りで移動していると、
「コラそこっ！休みの日だからってだらしがないぞ」
「ひいっ、す、すみません!!」
突然背後からの注意喚起に思わずその場で姿勢を正してしまう。この声は紛れもなくうちの寮長の声だ。
最悪だ、よりにもよってこんな姿をリドルくんに見られるなんて。
「す、すぐに直しますから、どうか罰だけは…」
すぐにでも謝罪しようと勢いよく振り返るが、そこにいたのは厳格な寮長ではなかった。
代わりにクスクスと笑いを堪える2人の人物が立っていた。
「クローバー副寮長、それにダイヤモンド先輩まで」
「フフ…どう？結構リドル君に似てたでしょ」
どうやら先程の声はリドルくんを真似たケイト先輩だったようだ。
「驚かさないでくださいよ。本気で心臓が止まるかと思いました」
「大袈裟だな〜ただそれっぽく真似ただけなのに」
いや、マジで似てましたからね。本人かと思ってドキっとしたし。
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フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます！また体調にも気を遣って頂き嬉しい限りです。これからも頑張って更新していきます。 (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 5e636c9530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 更新ありがとうございます！また、面白そうなお話ですね、リドルくんがいない中どうなるのか、楽しみです！！ 体調にお気をつけて更新頑張ってください (2021年12月3日 19時) (レス) id: 1e7c50770b (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます。こういった評価を頂いて嬉しい限りです!!これからも頑張ります！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 続編おめでとうございます！！今回の番外編もとても面白かったです！ジェイドさん、、頑張れ！本編の方もとても読みやすく、面白いです！これからも自分のペースで頑張ってください！！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2021年7月12日 20時
