オマケー�� ページ15
「こちらにいたんですねアズール。なかなか戻って来ませんでしたので探しましたよ」
「たまたま探し回っていたところを声掛けたんだ」
ジェイドとオルトが経緯を話しつつ、部屋の中へと入っていく。
「丁度いいや、ジェイド氏も手伝っていただけませんか？ベタ塗りだけでも結構なんで」
「おや、ひどくやつれた顔をしてますね。普段からちゃんと寝てますか？」
ジェイドの言う通り、イデアの顔はひどくやつれている。普段から色白の肌も、今は死人の顔のように白くなっていた。
「いやーかれこれ3徹目ですわ。後5時間で原稿を完成しないといけませんので、寝る時間も惜しくて」
「まるでどこぞの週刊漫画家のような言い方ですね」
「漫画家というか同人作家なんスけどね。明日のコミパに向けて奮闘中ですわ」
「イデアさん、いい加減に手を動かしてください！アンタが描いてくれないと、こっちも終わんないんですよ」
「おやおや、アズールもすっかりアシスタントとして板についてますね」
なかなか手が進まないイデアに苛立ったのか、アズールもテーブルを叩きながら催促してきた。その光景はまさしく漫画家とアシスタントのやり取りだ。
♪〜♪〜♪〜
イデアのスマホから着信(某魔法少女アニメOP)が鳴り響く。すかさずスマホの画面を確認すると、電話の相手はイデアにとって嬉しい相手でもあった。
「おや、マジック氏ではないですか！無事に原稿は完成しましたか？メールに添付していただければこっちで…え？違う？」
どうやら電話の相手はイデアのコミパ仲間のようだ。てっきり原稿が完成したとの連絡だと思い込んでイデアは嬉しそうにしている。
「データが飛んで全部消えた…？」
その恐ろしい一言が周囲を凍りつかせた。
「いやいや困るんですけど！そっちのページ数ってかなり多めに頼んでたはずでは…え？もう書けないって!?いやマジそれ勘弁なんでなんとしても…あーーーお願い切らないでーっ!!」
一方的に話を告げられそのまま切られた電話。スマホの画面はいつの間にかホーム画面へと戻っていた。
「…」
この世の終わりだとでも言うような絶望を見せるイデア。その様子に誰も声を掛ける者はいない。
寮長部屋に気まずい沈黙が流れる。
すると、今まで背を向けていたイデアが静かにアズールの方を振り返った。
「…アズール氏。今から10ページ分の漫画、もしくは小説とか書け…」
「諦めてください」
「そんな殺生な！」
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フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます！また体調にも気を遣って頂き嬉しい限りです。これからも頑張って更新していきます。 (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 5e636c9530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 更新ありがとうございます！また、面白そうなお話ですね、リドルくんがいない中どうなるのか、楽しみです！！ 体調にお気をつけて更新頑張ってください (2021年12月3日 19時) (レス) id: 1e7c50770b (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます。こういった評価を頂いて嬉しい限りです!!これからも頑張ります！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 続編おめでとうございます！！今回の番外編もとても面白かったです！ジェイドさん、、頑張れ！本編の方もとても読みやすく、面白いです！これからも自分のペースで頑張ってください！！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2021年7月12日 20時
