オマケー�� ページ14
ゾーンという言葉をご存知だろうか。よくスポコン漫画とかで耳にする単語かもしれないが、ゾーンとは集中力が非常に高まり、周囲の意識が排除されて自身の感覚だけが研ぎ澄まされて活動に没頭できる特殊な意識状態を指す。
「だからねアズール氏。人間極限状態まで追い込まないとゾーンなんて発動しないわけですわ。だからこそこうやって自分を追い込んで追い込み続けていつ発動できるか待機してるわけ。つまり…」
「イデアさん、無駄口叩く前に手を進めてください」
とある放課後のイグニハイド寮のイデアの部屋にて、ある会話が繰り広げられていた。
部屋の主であるイデアはいつもよりも真っ青な表情で黙々と原稿用紙に下書きを行っている。額には冷えピタ、目元の隈も普段より濃くなっていた。
机の上には大量の原稿用紙とブルーレッドの空き缶が散乱していた。
片や部屋の真ん中にある丸テーブルには、何故かオクタヴィネル寮長であるアズールが座っていた。
ペンタブ片手にアズールもイデアと同じくタブレット越しに作業を進めている。
「いやだってなんか話してないとマジ寝落ちしそなんでつい…」
「ついじゃないでしょうが。だいたいどうして僕が漫画の手伝いなんか…そもそも部活の予算会議のために話に来ただけなのに」
「そう言わんでくださいよアズール氏。脱稿まであと5時間。拙者一人ではこれ以上手に負えないんですよ」
「もう諦めたらよろしいのでは…」
「それマジ勘弁。なにせ明日は重要なイベでもあるコミパが開催されますので」
ちなみにコミパとはコミックパーティーの略である。
「いやーしかし、今の現代技術さまさまですわ。一昔前はベタやトーンですら自分で塗ったり貼ったりとかなり時間が掛かりましたからね。今はタブレットだけで数秒ですよ。世の中ホント便利ですわー」
「だからイデアさん、口よりまず手を動かしてください」
などと会話を繰り広げていると―
「兄さん入るよー」
部屋の戸が開かれ、イデアの弟でもあるオルトが入ってきた。
「原稿の方は進んでる？」
「ボチボチですわ。優秀な助っ人も入ってもらったので、なんとかいけそうッス」
「いや、だから僕は予算の話で来ただけで…ってジェイド!?」
オルトの背後からひょっこりと現れたのは、オクタヴィネル副寮長でもあるジェイドだ。相変わらずの営業スマイルで彼は手を振っている。
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フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます！また体調にも気を遣って頂き嬉しい限りです。これからも頑張って更新していきます。 (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 5e636c9530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 更新ありがとうございます！また、面白そうなお話ですね、リドルくんがいない中どうなるのか、楽しみです！！ 体調にお気をつけて更新頑張ってください (2021年12月3日 19時) (レス) id: 1e7c50770b (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます。こういった評価を頂いて嬉しい限りです!!これからも頑張ります！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 続編おめでとうございます！！今回の番外編もとても面白かったです！ジェイドさん、、頑張れ！本編の方もとても読みやすく、面白いです！これからも自分のペースで頑張ってください！！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2021年7月12日 20時
