続とあるオタモブの憂鬱ー1 ページ2
あーーーなんでこんなことしてんだろ。
好きでもない相手を観察し続けるなんて、どんな拷問だよ。
皆さん、お久しぶりです。いつぞやのNRCに通うイグニハイド寮のとある2年生です。ちなみに“腐男子”でもあります。
いつものように趣味の人間観察をしつつ、新たなネタを探しているわけなのですが…某は今、とある生徒を観察しつつ候。
その観察対象というのが、どこぞの寮長やよく話題になる生徒、ではないただのモブ生徒です。
茂みに身を潜めながらも、じっと相手を観察する某。どうしてこんなことをしているのか…遡ること3日前のこと―
「で、協力って何をすればいいんでしょうか？」
本当は協力なんてしたくなかった。だが、目の前には某の命の次に大事なネタ帳が人質にとられている。そのノートを手にしているのが、同じクラスのジェイド・リーチだ。
腹黒ウツボは相変わらずの営業スマイルを見せつつ、ネタ帳を返す代わりに協力してほしいとお願いしてきたのだ(※詳しくは『とあるオタモブの憂鬱』を見て候)。
「別に無理難題なお願いではありませんので、ご安心ください。本当に至ってシンプルなお願いです」
ホントかよ。貴殿の口からシンプルなお願いなんて、信用できないんだが。
「実は…僕のカップリングを書いてほしいんです」
「…は？」
何を言ってるんだ、このウツボは。てか…
「貴殿のカップリングはもう既に書いてますが」
双子の片割れやオクタヴィネル寮長、ハーツラビュルの寮長やその副寮長などなど。
「それは存じています。ですが…そこに書かれた以外の方とのカップリングを書いてほしいんです」
えーーー…マ、ジ、か、よ。
協力って、そういう意味なんですか!?まさか、ジェイド・リーチが某と同じ腐男子だったとは。
「そ、そういうことなら書いてあげてもいいですが…ちなみに相手はどちら様ですか？」
書いてほしい相手って誰だろ。スカラビアの副寮長とか、イグニハイドの寮長とか？もしかしたら、異世界から現れたオンボロ寮の監督生とか!?
「A・クシナさんです」
「…は？」
「だから、A・クシナさんです」
「…は？」
「もう、何度も言わせないでくださいよ」
「ごぶふっ…す、すみましぇん…」
いきなり顎を鷲掴みされ、そのまま握りつぶされそうになってしまう。
「えっと…というか、A・クシナって誰ですか？」
「…え、ご存知ないんですか!?」
いや、知らないよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます！また体調にも気を遣って頂き嬉しい限りです。これからも頑張って更新していきます。 (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 5e636c9530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 更新ありがとうございます！また、面白そうなお話ですね、リドルくんがいない中どうなるのか、楽しみです！！ 体調にお気をつけて更新頑張ってください (2021年12月3日 19時) (レス) id: 1e7c50770b (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます。こういった評価を頂いて嬉しい限りです!!これからも頑張ります！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 続編おめでとうございます！！今回の番外編もとても面白かったです！ジェイドさん、、頑張れ！本編の方もとても読みやすく、面白いです！これからも自分のペースで頑張ってください！！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2021年7月12日 20時
