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「あの、総務部から今日付でこちらに異動になりました岩瀬です」
社長室の手前にある、秘書室にまずは行った。
大野「あぁ、岩瀬さんね。デスクはそこね。あ、俺大野です。よろしくね」
「よろしくお願いします」
大野、と名乗った男性は、秘書とは思えない位ラフな格好をしてる。
Tシャツにジーパンでしかもサンダルって。
まず、この人自体本当に秘書なのかどうかはわからないけど。
とにかくダンボールをテーブルの上において、社長室を教えてもらって、社長室へ向かう。
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木の、重そうな扉の前で立ち止まる。
そして、ノックをした。
数秒後、はーい、と気の抜けた、ちょっと高い男の人の声が聞こえた。
「失礼します」
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見た目よりも全然軽かった扉を開けて中に入った。
「今日付で総務から秘書課に異動になった岩瀬です」
和也「あーはいはい。岩瀬サン、ね。ちょっとさ、この後出掛けるからさ、バッグとか取っておいでよ。」
私の方なんて全く見ること無く、パソコンに向かってなにやらやっている社長。
「わかりました」
社長室を出て先ほどの秘書室へ戻れば、大野さんの姿が見当たらない。
その代わり、私のデスクには綺麗な字で書かれたメモ。
「釣りしてきます。そのまま直帰するから、仕事は明日教えるね…って釣り？！」
仕事じゃないじゃん！
和也「あら、あの人また釣り行っちゃったの」
「わ！」
急に真後ろで声がしてびっくりした。
和也「今日はそのまま直帰するからね。準備出来た？」
「あ、はい」
ほいじゃ行きますか、って言った社長の後ろを慌ててバッグとジャケットを持って着いて行く。
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そして、地下の駐車場へ向かった。
「運転手、とか居ないんですか？」
社長は自分の愛車であろう、ベンツのSUVの運転席にすぐ乗り込んだ。
和也「いないねぇ〜。自分で運転したいし。あ、あなた免許持ってる？」
「持ってます。」
和也「なら、今度運転してもらうかな」
「あの、この後のお仕事って…？」
異動になったばかりだから当然、教えられてもいないし、この後の社長のスケジュールはわからない。
和也「あなたのおうちに行くこと、ですね」
「はぁ？！」
私の驚きの声だけが車内に響いた。
私の声とは裏腹に軽快な運転を続ける社長。
あぁ、もう波乱の予感しかしない…。
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和沙(プロフ) - 瑤子さん» はい、応援しています。 (2014年10月27日 16時) (
レス) id: 54774a1bc1 (このIDを非表示/違反報告)
misaki3211(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2014年10月23日 23時) (レス) id: a559ffeab4 (このIDを非表示/違反報告)
瑤子(プロフ) - 和沙さん» コメントありがとうございます。愛読だなんて！照れます！楽しみにしている、というお言葉だけで、ご飯が食べれます。それ位嬉しいです。相変わらずの更新頻度かもしれませんが、これからも応援よろしくお願いします。 (2014年10月23日 17時) (レス) id: f92973b538 (このIDを非表示/違反報告)
misaki3211(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (2014年10月18日 19時) (レス) id: a559ffeab4 (このIDを非表示/違反報告)
和沙(プロフ) - 初めまして、この小説を愛読させていただいている和沙と言います。私は毎回の更新を楽しみにしています。ご自分のペースでいいので頑張って下さい。本当に応援しています。 (2014年10月17日 23時) (レス) id: 54774a1bc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑤子 | 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/youko8509
作成日時：2014年8月2日 17時
