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入社4年目。
総務の仕事にも慣れ、後輩達の指導係まで任されるようになった。
そんなある日。
部長に珍しく呼ばれて、会議室に行けば、私に一枚の紙を手渡した。
「辞令ですか！こんな時期に！」
紙には
『秘書課に命ずる』
と書かれていた。
「しかも、今日から！」
部長「いやー急で悪いんだけどね。こないだ秘書課で一人辞めちゃってさ。ちょうど探してたら岩瀬さん、秘書検定もってるし、社内でも評判いいし。って社長命令でさ。ご指名ですよ」
「社長命令？！」
ご指名って、ここはキャバクラか！
確かに秘書検定は持ってる。
大学在学中に、いつか秘書になる時にでもとか軽い気持ちで取ったけど、今ものすごく後悔した。
「今日から、とか言われても引継ぎとか…」
部長「あぁ、今幸い岩瀬さん結構デカ目の仕事持ってないから、引継ぎしなくていいよ。今まで岩瀬さんやってたの、全部俺が引継いでおくから」
秘書課に行っても元気でな、と言った部長が、会議室へ出る間際に、11時に社長室に行ってね、とだけ告げて戻って行った。
．
あまりの急展開に状況がよく飲み込めていない。
しかも今、10時。
早く自分のデスクを片付けてしまわなければ、11時までに間に合わない。
慌てて会議室を出て、デスクに戻ると隣のデスクの山本さんが話しかけてきた。
山本「Aちゃん、異動って本当？」
「えぇ、まぁ」
デスクに戻る時に部長から貰ったダンボールに私物を入れる。
山本「しかも社長の秘書なんでしょう？大変だね〜」
「社長の、とは言われてない気が…」
山本「だって社長秘書って、今年に入ってからもう5人もやめてるんでしょう？相当人使い荒くて、社長の性格も悪いんだろうな〜」
「そんな、行く前からおどかさないでくださいよ(笑)」
山本「でも社長イケメンだから大丈夫！」
そう言って私の背中を思い切り叩いた。
山本さんは気持ちも体もダイナミックな人だから、叩かれた背中が痛む。
「私社長見たことないんですよ」
私物をダンボールに詰め終え、大事なファイルや書類をまとめる。
山本「えーでもこれから毎日見られるか。秘書になっても頑張って！たまにはまたランチ行こう！」
「はい、もちろん。お世話になりました」
山本さんに挨拶して、部長にファイルを持っていく。
そして私は一つのダンボールだけを持って四年間お世話になった総務部を後にした。
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和沙(プロフ) - 瑤子さん» はい、応援しています。 (2014年10月27日 16時) (
レス) id: 54774a1bc1 (このIDを非表示/違反報告)
misaki3211(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2014年10月23日 23時) (レス) id: a559ffeab4 (このIDを非表示/違反報告)
瑤子(プロフ) - 和沙さん» コメントありがとうございます。愛読だなんて！照れます！楽しみにしている、というお言葉だけで、ご飯が食べれます。それ位嬉しいです。相変わらずの更新頻度かもしれませんが、これからも応援よろしくお願いします。 (2014年10月23日 17時) (レス) id: f92973b538 (このIDを非表示/違反報告)
misaki3211(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (2014年10月18日 19時) (レス) id: a559ffeab4 (このIDを非表示/違反報告)
和沙(プロフ) - 初めまして、この小説を愛読させていただいている和沙と言います。私は毎回の更新を楽しみにしています。ご自分のペースでいいので頑張って下さい。本当に応援しています。 (2014年10月17日 23時) (レス) id: 54774a1bc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑤子 | 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/youko8509
作成日時：2014年8月2日 17時
