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次に目が覚めたとき、既に外は明るかった
そしてすぐに隣の温もりがなくなったことに気づく
「グク...?」
もしかしてもう出て行っちゃったのかな、なんて少し寂しい気持ちになった
しかし私が呟いて少し経つとガチャっと洗面所の方のドアが開いた
JK「Aおはよう。ゆっくり眠れた?笑」
「あ、おはようございます。おかげさまで...」
JK「寝顔可愛かったよ笑」
またそういう恥ずかしいことを...!!
JK「俺ね、今日もスケジュールあるからもうここ出なきゃなんだ」
「え!そうなんですか!?それなのにあんな遅くまで....ごめんなさいっ」
私呑気に寝てる場合じゃなかったじゃん...早く出る準備しないと
JK「あ、チェックアウトの時間遅くしたからAは急がなくて大丈夫!」
もちろんお金もいらないから、と言うと突然なにか思いついたようにスマホを持ってくる
JK「また会いたいから...連絡先、聞いてもいい?」
「そ、それはさすがにまずいんじゃないですか?」
JK「たぶんまずい、けど徹底するから」
やっぱりダメ...?と上目遣いでこちらを見る
だからその目に弱いんだってば.......
「わかりました...私も周りに気づかれないように気をつけます....」
JK「진짜!? やった...!」
私はこの時知らなかったんだ
この出会いが、この一日が、どれだけ私の人生を大きく変えるかということを
運命の歯車は、ここから動き出した
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作者名:すず | 作成日時:2019年1月22日 1時