【オリジナル】ありふれてない日常 (ページ6)

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はじまりの星空―5― ページ6

さて、私と絵真が出会って早くも一時間が経っていた。そろそろ他の子が来てもいい頃だと思うが。
すると、大きくドアが叩かれた。＿＿来たのかな。

「はーい！」

絵真のときとは違って、元気よくドアを開けた。

「どーもっす！」

ドアの前に現れた少女は、笑顔でそこに立っていた。

「おお、相部屋の子か。よろしくねー！焔愛依でっす！」

元気だねえ。てか声デカいな？

「咲坂聖香です。よろしく！」
「海百絵真。てゆーか、焔なのに髪の色青だよね」

＿＿そこか？
すると、愛依が口を開いた。

「それを言ったら、絵真だって、海なのに紫じゃないか？」
「確かに」

この二人、以外と気が合うな……。
さて、最後の一人は……。
そして、ドアがノックされた。控えめな性格なのか、心無しか、その音は小さく聞こえた。なら、なるべく怖がらせないようにしよう。

「はーい」

ドアを開ける。＿＿おっと、ゆっくり、ゆっくり。

「こんちはー」

その少女は、かなりでかでかとした態度で入ってきた。
＿＿前言撤回。明らかに、控えめではない。

「えっと？皆さんと相部屋になります、風狭花音でーす。以後よろしく。あ、お菓子大好きだから、たまに献上してね」
「献上！？」

驚きすぎて、声が裏返った。本当に態度デカいな？
まあ、とりあえず全員揃ったし、いいのかな？
すると、なんの予兆も無しに、ばん！と、ドアが開いた。

「っ……おお、びっくりした」

と、少し震えた声で愛依が言う。

「ドア壊れてないの？」

と、花音が呑気に言う。

「……って、なんだ、玲さんか」

そこには、仁王立ちする玲さんが。＿＿いやいや、なにやってるんですか？

「ふっふっふ、あなたちに入学祝いよ！」

そう言って、玲さんが取り出したものは＿＿

「＿＿ナイフと」
「太刀と……」
「銃に、スナイパーライフル……」
「＿＿と、杖……？」

すると、玲さんはにんまりと笑った。

「そう、あなたたちの武器よ！」
「まじかあああああ！」