【オリジナル】ありふれてない日常 (ページ23)

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晴天―２― ページ23

「いや、別に、楽しいからいいんだけどね？」
「誰に言ってんだー？」

と、急に愛依が現れた。

「うおお、びびったあ……」
「悪かったな」
「いや、ダイジョウブ……」
「カタコトじゃねえか」

などとふざけていたときだった。とても見覚えのある男性の顔を見つけた。
＿＿あれ、あの人、どっかで見たような……。
だが、なぜか思い出せない。んんんんん？
＿＿あっ。

「あああああ、うむぐっ」
「静かに」

と、愛依に口を閉ざされる。てか苦しい！
そして開放される。

「で、どうしたんだね？」
「池谷がいた……。金髪の頭、白いラッシュガード、深い青の海パン。ラッシュガードが少し膨らんでいた。中に爆弾の可能性あり！」
「なっ……！」

愛依は表情を歪めたが、すぐに真面目モードに切り替わった。

「私は戦えないから、悪いけど聖香一人で追いかけて。私は玲さんたちを連れてくる」
「らじゃ！」

人が多く、その上、プールなので走ることができない。だが、相手もその状況。なら、捕まえられるはずだ。
そして、人の少ない所を縫うようにして歩く。数秒後、池谷の背中が見えた。彼は下を向いて携帯をいじっている。
＿＿追い付いた！

「あの」
「僕ですか？」

はい、あなたです。

「……池谷凌馬さんで、よろしいですか？」
「……！」

その瞬間、池谷は走り出した。

「待ちなさい！」

それをきっかけに、周りが静まりかえり、何事かとざわつき始める。ついてないなあ……。
だが、池谷が通ろうとする道は、周りの客が退いてくれるのでありがたい。
そして、私も走ると、その瞬間、彼は女の子を人質を取った。＿＿しかし。
その女の子は花音だった。
なんという(池谷にとっての)不幸だろうか。なんかもう笑えてきた。
すると、池谷は私に向かってある物を投げてきた。＿＿起爆スイッチ……？

「このプールに、爆弾を仕掛けました。それで無効にできます。しかし、その周波数は、この爆弾の
起爆スイッチと同じです。」

＿＿まじかあ。