【オリジナル】ありふれてない日常 (ページ12)

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曇天ページ12

教室で玲さんに呼ばれて、すぐに彼女の元に向かった。

「玲さん、仕事の内容は……」

急で多少驚いているので、急かすように玲さんに聞く。

「まあ、そんなに焦らないで。急だけど、時間はまだあるわ。＿＿さて、説明をするわね。まず、標的は＿＿『マフィア』、ね」

その言葉に、皆が耳を疑った。

「……んん？ああ、『マフィン』ですね。はいはい。それで、その『マフィン』はなにをしでかしたんですか？」

絵真が現実逃避の方向に走り出す。

「……」

玲さんが呆れ顔をする。

「残念だけど、『マフィン』じゃなくて、『マフィア』よ。＿＿さて、説明を続けるわね。で、依頼内容は、そいつらの拠点を潰すこと。できれば、殲滅もお願い」
「……！」

『殲滅』。つまり……殺す。

「『マフィア』は、戦闘に長けた、多数の構成員がいるわ。いくらあなたたちが強いと言っても、さすがに無茶がある。だから、応援を呼んだの。出てきてちょうだい！」

玲さんがそう言うと、四人の女の子と、一人の男の子が出てきた。

「どおおおも、立花真琴です。体術担当です。よろしく」

と、黄緑色の髪の子が。

「鳥海美園です。魔術を担当しています。以後よろしく」

そう言って、橙色の髪をしている子が頭を下げる。

「風上彩矢です。戦闘では、レイピアを使っています。よろしく」

桃色の髪が揺れる。可愛い系の子だね。

「冬月希でっす。銃バンバン系女子。よろっす」

黄色のポニーテールが跳ねている。元気な子だ。

「あ、えっと、八万結城です。主に狙撃担当です。よろしく！」

軽く茶色がかった真っ直ぐな髪が特徴的な男の子。

その後、私たちの自己紹介をして、作戦会議に移った。