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4.自主練 ページ26

夜 寮敷地内


『ハァハァ…よし、もう1回……!』



軽く乱れた息を整え呪具を構える。



「十六夜?」


『ひっ!?』



不意に後ろから声をかけられた事にびっくりして思わず呪具を落としそうになる。恐る恐る後ろを見ると



『……なんだ、歌姫せんせか…びっくりしたぁ……』


「ごめんなさい。おどかすつもりはなかったのよ。

帰ってきたら人影が見えて気になって」


『あ、いえ、こちらこそすいません。

こんな時間に誰か来ると思わなくて、つい。

お仕事お疲れ様です』


「ありがとう

十六夜はこんな時間まで1人で自主練?

……まさか学校終わってからずっとって訳じゃないわよね」



普段より少し鋭くなった目で見られる。ずっとやってたなんて言ったら怒られそうだな…



『まさか。そんな訳ないじゃないですか〜

流石に夕飯は挟んでますよ』


「…という事は

放課後から、夕飯挟む以外はずっと自主練してたってことになるけど?」


『あはは。まぁそういうことになりますね

あっ、でも、夕飯前までは先輩方にも付き合ってもらってたのでずっと1人でやってた訳じゃないですよ!』



1人でやってたことを心配されてたのかと思い、安心してもらおうとそう言うけど、何故か呆れたような表情をされる。



「心配してるのそこじゃないんだけど……」


『??』


「まぁいいわ。

自主練は感心だけどあまり無理しちゃダメよ?休憩もしっかり取らないと。それで倒れたりしたら元も子も無いんだから」


『分かってますよ〜。ちゃんと休憩挟みながらやってますし、
これで終わるつもりだったので大丈夫ですよ』



倒れたら他の人にも迷惑かかっちゃうしね



「そう。なら待ってようかしら。

先に帰るといつまでもやっていそうだし」


『流石にこれで最後にして帰りますよ〜

そんな信用ないです?』



せんせいの言葉につい頬をふくらませてそう聞くと口元に手を当ててクスクスと笑い始める



「冗談よ

でも無茶しがちなのは本当でしょう?」


『うっ、何も言えない』



正直自覚はあまりないけど、先生や先輩によく言われるから気にしてはいる。

肩を落とすと先生はまた笑い始める



『笑いすぎですよ』


「ごめんなさい。あまりにも表情がコロコロと変わるから面白くて」

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田中たけし(プロフ) - 面白かったです続き待ってます (1月5日 0時) (レス) @page28 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白くて好きです。最高です!次の更新待ってます。 (2022年5月28日 17時) (レス) @page21 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
*糸兎*(プロフ) - 和春さん» コメント&嬉しい言葉ありがとうございます!!✨そう言って貰えてすごく嬉しいです!これからも頑張ります🥰 (2022年3月18日 0時) (レス) id: edf6a6bbda (このIDを非表示/違反報告)
和春(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの方でたまたまお見かけして、「歌姫先生の小説なんて珍しいな〜」って好奇心で読んだのですが……めちゃくちゃホッコリしました🥰陰ながら応援してます💪 (2022年3月17日 16時) (レス) @page11 id: 8b22aedf3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*糸兎* | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/sena_livre  
作成日時:2022年1月10日 12時

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