とある生徒と歌姫先生のお話

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桃 ｢先生お願い、明日 話聞いてあげてよ｣



｢そりゃ私も心配だけどそういうのは歳の近いあななたちの方が良いんじゃない？｣




実際､十六夜達4人は学年なんて関係無いかのようにとても仲が良く､一緒にいることも多いし、色々な事を話したり言い合えてる関係性だ。




依 ｢あの子、そういうことは私たちに全然話してくれないのよ｣



霞 ｢他のことは沢山話してくれるんですけどね。好きな物のこととか。｣



｢それは私にもじゃない？｣



｢でも、歌姫先生が1番Aちゃんと付き合い長いし先生には話しそうな気もするけど｣




確かに、私は十六夜が高専に入る少し前から関わりはあったし､3人に比べたら知り合ってる期間は長い。

でもそれはたった数ヶ月だけで、1年あるかないかの長さ。そこまで長いって程の関わりでは無い。



それに、あの子は真依や三輪も言った通り､好きなものの話とかは嬉々としてしてくれるけど、大事な話とかはあまりしてこない。


聞いても、ほとんど『大丈夫』としか答えない




霞 ｢話聞けなくても、どこか一緒に出かけて気分転換してもらうとかだけでもいいんで…！｣



｢私たち3人とも任務や用事入っちゃってるのよ。｣



｢先生は確かオフでしょ？

だから、ね！お願い！｣




西宮はそう言って両手を合わせる。真依と三輪も困ったように眉は下がってて､本当に十六夜の事を気にかけてるようだった。




｢…分かったわ。私も十六夜の様子は心配だし。

話してくれるかは分からないけど、やれるだけの事はやってみるわよ｣



｢ありがとう先生！｣｢ありがとうございます！｣




きっと無理に聞いても話さないだろうし、余計苦しませるだろうから、明日1日遊んで気分を少しでも紛らわせる事を目的としよう。


その中で、何か少しでも 話してくれるといいんだけどね。

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