とある生徒と歌姫先生のお話

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しばらく進むと奥から犬が出てきた

さっきの子が話していたワンコかな？




『っ…！』




近づこうとして思わず足を止める


この犬、可愛いけど微かに呪力を感じる、それに、血の匂いも……。


警戒し半歩後ろに下がるとその犬は次第に大きくなり、鋭い牙が生え始める。



……やっぱり、呪霊か。大方、男の子が話してたタロと言うワンコが、呪霊に取り憑かれてしまい、自身も呪霊になったのだろう



私はすぐに呪具を構え戦闘態勢に入る。


この呪霊は見た感じ術式もっていないヤツかな。だったら、呪具を使うしかないか

私は基本、呪具を使う。術式を使わないものに、私の術式は効かないから。


どう攻撃すればこの呪霊は倒しやすいのか。そう考えながら襲いかかってくる攻撃を呪具で捌きつつダメージを与えていく。



視界の端に小さな靴と血溜まりが映る。きっとあれは、はるとくんのだろう。




『っ……』




犬の口元には同じく血の跡が。この呪霊が食べてしまったんだろうか。

そう思うと何ともいえない感情が湧いてくる


この呪霊も少し前までは普通の犬だったはずなのに、呪霊にされ、あまつさえ はるとくんを食べてしまうなんて……


私がもう少し早く来れば、はるとくんも、タロも……




『ごめんね…』




小さく呟き呪霊を倒す





｢あっ、あぁ、、｣




声がして振り向くと先程外に逃がしたはずの男の子が




『な、んで……』



見られてしまった…… 呪霊(タロ)を祓ったところを……


男の子は、涙を流し震えながらも私をキッと睨みつける



｢な、なんで、タロを殺 したんだよ……！はるとも、お前がやったんだろ…！？助けるって言ったじゃないか！


なのになんでだよ！｣



『ちがっ、これは…』



｢く、来るな！人殺し…！｣



『…………』


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戦闘シーンかけなさすぎて省略()

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