3-1.任務 ページ17
『ここが報告書にあった場所か〜』
私は任務で、とある廃病院の前に来てる。
確か小学生5人が肝試しに来て呪霊に遭遇。
すぐに逃げたけど2人が逃げ遅れてまだ中にいる可能性あり……。
報告書と補助監督さんから聞いた内容を頭に思い浮かべる。
もし逃げ遅れた子がまだ中に居るとしたら早く助けないと。
そう思い足早に中へ入る
空気が冷たい…呪霊が潜んでいるからか、どこか肌寒さを感じた。
何体かの呪霊を、呪具を使い倒しながら少し進んでいくと、隅の方に人影を感じ,警戒しながらも近づく
そこに居たのは丸くなって泣いている男の子。
逃げ遅れた内の1人、かな?
きっと、呪霊があちこちにいて、動けなくなっていたんだ…
『大丈夫?』
声をかけると一瞬体を震わせ、ゆっくりとこちらを向く
「はるとは……?」
『はるとって一緒にいた子?』
視線を合わせるようにしゃがみそう聞くと、男の子は小さく頷き、ポツリポツリと話してくれた
奥の方から、はるとくんと一緒に出口へ走って逃げていたけど、気づいたらはぐれてしまっていた。
その時に連れていたタロ(子犬)も一緒にいなくなったと。
はるとくんとタロを置いて外に行くのは出来ないけど、自分も怖いしどうすればいいか分からなくてここに居たみたい。
よく見るとその子は、体のあちこちにかすり傷があり、右腕は赤紫に腫れていた。きっと骨折してる……
その手当をしながら安心させるように話す
『君は優しいね。自分自身が怖くても、お友達を置いてかずに待ってたんだね
でも、もう大丈夫だよ。お姉ちゃんが助けに行ってくるから。』
「うん…」
『だから、君は先に外に行ってな。
外に出れば、大人の人が1人いるから』
「……うん」
ここまで来るのに呪霊は皆倒したから、出口までの道に呪霊は現れないだろう。外には補佐官の人がいるしすぐに病院へ連れてってくれるだろうから安心出来る
男の子が頷いたのを確認して、また奥の方へと足を進める
50人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
田中たけし(プロフ) - 面白かったです続き待ってます (1月5日 0時) (レス) @page28 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白くて好きです。最高です!次の更新待ってます。 (2022年5月28日 17時) (レス) @page21 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
*糸兎*(プロフ) - 和春さん» コメント&嬉しい言葉ありがとうございます!!✨そう言って貰えてすごく嬉しいです!これからも頑張ります🥰 (2022年3月18日 0時) (レス) id: edf6a6bbda (このIDを非表示/違反報告)
和春(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの方でたまたまお見かけして、「歌姫先生の小説なんて珍しいな〜」って好奇心で読んだのですが……めちゃくちゃホッコリしました🥰陰ながら応援してます💪 (2022年3月17日 16時) (レス) @page11 id: 8b22aedf3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*糸兎* | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/sena_livre
作成日時:2022年1月10日 12時