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Aはずっと疑問に思っていた。




どうして高杉は自分の傍にいてくれるのか。
どうして高杉は自分の名前を呼んでくれるのか。


どうして高杉は、自分の存在を肯定してくれるのだろうか。




『家族……?』




家族とは。以前松陽にAは家族の絵を描きなさいと言われたことがある。

その時は家族とはなんだろうと思っており、取り敢えず頭にパッと思い浮かんだ高杉を描いたのだ。




『家族ってェのはそうだなァ』
『俺もよく分からねェが……』




高杉自身も知らない家族。だがその根底とやらは知っているようで、続きを話し出す。




『そいつの傍に居て、絶対に裏切らない奴だと俺は思う』




何があっても見捨てず飽きらず、吐いた溜め息が愛に変わるのが高杉の思う家族だ。

一風変わった家族の定義にAはキョトンとしてしまうも、最後は頷いて高杉の小指に自分のを絡める。



裏切ることの意味を理解してはいないが、自分から離れないということだろうと彼女は解釈した。


自分の指に絡みつく小さな指に薄く笑った高杉は「A」と名前を呼んで彼女を見つめる。




『家に帰るぞ』




そう言ってAを抱き上げ、朝焼けによって焦がれる道を歩き出した。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 吉田松陽   
作品ジャンル:アニメ
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - 昔の自分と比べてしまいました。あなたの作品がとても好きです。この作品に出会えたこと、心から感謝しています。涙を拭きながら、読み進めようと思います。 (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは、コメント読んでいただけているかどうか…でも、もしよんでくださるなら。わたしは、ハルさんの作品に心底惚れています。自分の書きたいものをえがくことって素晴らしいと思うんですよね!だから、周りの意見に惑わされず「ハルさんの作品」を待ってます (2018年5月2日 0時) (レス) id: a53110be97 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - 今更...な感じがしますけど、コメント失礼します。私、この作品読みながらずっと泣いちゃってました。素晴らしい作品だと思います。何回読んでも飽きないですね!感動しました。 (2018年4月2日 22時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ハル@六月に一時帰還予定(プロフ) - みなさんコメントありがとうございます〜( ; ; ) お一人お一人にご返信をしたいのですが、下の方のコメントが消えてしまいそうなので割愛させていただきます( ; ; )無念……。沢山の励ましのコメントを胸にこれからも頑張って行きますので、応援お願いします!! (2018年2月1日 17時) (レス) id: 9ebc1e1d82 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 心に響きました。恋愛要素など無くとも、人を感動させられる小説は素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。応援しています! (2018年1月12日 20時) (レス) id: acfcc66616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory  
作成日時:2017年10月6日 18時

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