Saturday ページ20
『いらっしゃいませ〜』
“カランコロン…”という音と共に入ってきたのは
TH「……はぁ」
頬が赤くなってるテヒョンさんだった。
今日は隣に誰もいない。
TH「…これ、ください」
レジに持ってきたのは、冷たいお水。
『大丈夫…ですか?』
TH「あ、これ?」
右頬を
TH「…彼女に叩かれて、振られちゃった」
TH「それもそうだよなー、夜だけの関係だったんだもんなー」
TH「彼女かって聞かれても……ちゃんと答えれる自信ないし、愛してたわけ………」
テヒョンさんの目から綺麗な涙がこぼれる。
TH「ごめん、何か…目にゴミが入ったかな……笑」
『お水…これで頬を冷やしてください、お代は要らないです』
TH「えっ、いいの…?ありがとう……」
私から水を受け取ると、頬に当てて“冷たっ……”というテヒョンさんがちょっと可愛いと思ってしまった。
『テヒョ……お客様、泣きたいだけ泣いていいんですよ』
『その人のことを想ってたくさん泣いて、全部吐き出しちゃいましょう』
きっとこの後もお客さんは来ない。
そう思い、テヒョンさんとお話をすることにした。
TH「最初は夜だけの関係でいいって思ってたのに、気づいたらめっちゃ好きになっててさ」
TH「今日も会う約束してたのに、あいつ…他の男と一緒にいてさ、俺つい向こうの男の胸ぐら掴んじゃったんだよね」
テヒョンさんは彼女さんを本気で愛していたんだな、と強いほど感じた。
TH「バカだよな、俺から体だけの関係でいいって言ったのに本気で愛しちゃうなんて笑」
TH「最後には他の男の前で女に振られて平手打ちされて。呆気なすぎて笑えてくる笑笑」
『そんな事ないです!!!本気で愛することが出来る人、かっこいいって私は思います』
『どんな形であっても、好きって思った気持ちに嘘はなかったはずです!』
TH「店員さん…」
TH「ありがと、まじ元気出る」
TH「あと、手暖かい」
『……はっ!す、すみません!!』
TH「…可愛い笑」
気がつけばテヒョンさんの両手を握って熱く語ってしまっていた。
TH「店員さん、名前は?」
『A、です』
TH「Aちゃんね、覚えた!」
TH「また会いに来るね」
そう言ってテヒョンさんは嵐のようにお店を出ていった。
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鹿(プロフ) - 思ったよりテヒョンイに闇が… (12月14日 10時) (レス) @page22 id: ff43409288 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - このお話更新していただけませんか???(しつこくて本当にすいません。あまりに気になって…) (9月20日 13時) (レス) id: 750dcb0c74 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 鹿さん» 大変お久しぶりになってしまってごめんなさい。ゆっくりですが完結させる予定ですので、気長に待っていただけると嬉しいです…! (2023年1月24日 16時) (レス) id: b98f5dc00f (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - この話とても好きです!是非続きをお願いします! (2022年9月4日 1時) (レス) id: 85d668f84a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年7月23日 23時