Monday ページ1
『行ってきます』
誰もいない部屋にそう言って、家を出る。
『…って、お母さんはいないんだった笑』
そんな毎日。
この春から大学生になった私は一人暮らしを始めることになった。
部屋に私しかいないなんて、まだ慣れない。
お母さんが恋しくなるときもある。
そんな私が借りてるマンションの下には大きな公園がある。
子供たちが鬼ごっこをして遊んでいたり、お年寄りの人たちが集まって楽しそうにしていたり。
犬の散歩に来ている人もいれば、ランニングをしてる人もいる。
私も、この公園を通学路として歩いている人のひとり。
大学に入学してから早1ヶ月。
公園のベンチに座る、一人の美少年をよく見かけるようになった。
美しい顔立ちで、横顔も美しくて見とれてしまう。
散歩している犬を見つめて微笑んだり、ベンチの隣に座ってきたおばあさんと楽しそうに話しているその姿はいつまでも見ていられるほどの美しさ。
だけどその美少年は毎日公園にいるわけじゃなくて、月曜日だけしかいない。
憂鬱になる月曜日の朝、その美少年を見かけることで一日の元気チャージを勝手にさせてもらうのが日課となっていた。
今日も月曜日。
あの美少年に会える日。
そう思って家を出て、美少年の座るベンチを横切ろうとしたとき。
「おはよう！！」
『…っ！！！』
突然、美少年から声をかけられた。
『お、おはようございます！！』
「最近朝によく見かける気がして、声かけちゃった」
『最近、ここら辺に引っ越して来ました』
「今年から大学生かな？」
『はい、そうです！』
「早起きえらい！今日も元気に行ってらっしゃい！」
『い、行ってきます！』
声をかけるなんて恥ずかしくて絶対にしないって思っていたのに。
突然、美少年から声をかけてくれた。
今日はいつもより特別に頑張れそうな一日だ。
毎日会いたいのに、美少年は毎週月曜日にしか公園にいない。
月曜日以外はどこにいて過ごしているんだろうか。
…なんてこと、顔見知り程度の私が深堀りして考えてはいけない。
また来週会えると信じて、1週間頑張ろう。
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鹿(プロフ) - 思ったよりテヒョンイに闇が… (12月14日 10時) (
レス) @page22 id: ff43409288 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - このお話更新していただけませんか？？？（しつこくて本当にすいません。あまりに気になって…） (9月20日 13時) (レス) id: 750dcb0c74 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 鹿さん» 大変お久しぶりになってしまってごめんなさい。ゆっくりですが完結させる予定ですので、気長に待っていただけると嬉しいです…！ (2023年1月24日 16時) (レス) id: b98f5dc00f (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - この話とても好きです！是非続きをお願いします！ (2022年9月4日 1時) (レス) id: 85d668f84a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2022年7月23日 23時
