STORY 31 ページ31
夏の夜は、昼間に比べて涼しい。
バイクに乗っていると、それをより実感する。
JK「いい風だね!」
『ですね!』
風の音で少し
でも、かすかに聞こえるジョングクくんの声。
男らしくて、かっこいい声。
クラスの男子とは比にならないくらい、透き通った声。
出来るなら、ずっと聞いていたいくらい。
だけど、そろそろおばあちゃん家に着いてしまう。
『……えっ』
ジョングクくんはおばあちゃん家を通り過ぎて、そのまま進んでいく。
『…ジョングクくん!!』
JK「ちょっとだけ、ついてきて!!」
道を間違えたのかと思ったけれど、そうじゃないみたい。
どこに連れて行ってくれるのかな。
もう少しだけ、ジョングクくんの腰に手を回していられるなんて。
それに、まだ一緒にいられるなんて。
私、幸せでしかないよ。
なんてことを思ってると、昨日と今日BBQをした海とは違う海が見えてきた。
こっちは夕焼けや夜景が綺麗で有名な方。
私も小さい頃からここの海が大好きだ。
JK「はい、着いた」
『ここは……』
JK「俺の好きな、海」
『ここ、私も小さい頃から好きな海なんです!』
JK「え、ほんとに!?」
『はい!!』
JK「Aちゃんもここの海好きだったのか〜」
JK「………ねぇ?」
『…何でしょう?』
JK「いつ帰っちゃうの?」
『1週間いる予定なので、4日後ですね!』
JK「じゃあさ…」
JK「…Aちゃんの明日、俺にくれない?」
『………はい!!?』
JK「…あ、ごめん。嫌だったらいいんだ」
JK「明日1日、俺といてほしい」
突然のジョングクくんからのお願いごと。
どちらかと言うと、私もまだジョングクくんとお別れしたくなかった。
だから、嬉しくて。
断る理由もなくて。
『もちろんです……!いくらでも、私の時間使ってくれませんか?』
気づけば私は、すぐに答えを出していた。
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作者名:ゆう | 作成日時:2020年9月8日 23時