恋に落ちる、3秒前 (ページ23)

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STORY 23 ページ23

DL「よかったな！！A！！」

『よかったって……』

まあ、今最高の気分ですけど！！！

人生初のバイクだもん！！

そりゃ気分も上がるでしょ！！

でもやっぱり、ジョングクくんとは仲良くなったばっかだから変に緊張しちゃうんだよ。

そんな私の気持ちも知らずにニコニコと行ってこーい！って喜んでるダニエルオッパ。

呑気そうでなによりですわ。

ダニエルオッパもジヒョオンニと楽しんでよね？

JK「ほら、後ろ乗りなよ」

『えっ？』

『こ、ここですか？』

JK「後ろってここしかないでしょ！笑」

『バイク乗ったことなくて…笑』

JK「え！そうなの？」

『ソウルだとバイク乗るの怖くて…』

JK「確かに、車通り激しいもんね」

釜山もソウル並に車通りすごいと思うけど…まいっか。

『やっぱ私、歩こうかな…』

JK「もーう！笑」

『…えっ！！///』

突然、私の手を握ってきたジョングクくん。

JK「花火大会、遅れるよ？」

JK「焼きそばもりんご飴も、売り切れちゃうよ？」

『そ、それは困ります！！』

JK「安全運転で行くからさ、ほら、乗って！」

『はい！！』

手を繋いだまま、私をバイクの後ろに乗せてくれた。

JK「あ、これヘルメットね」

『ありがとうございます！』

ドキドキしながら、ヘルメットを付けてバイクに乗る。

JK「よし、行くよ！」

『はい！！』

JK「ちゃんと後ろ掴んでてね！」

そう言われ、バイクの後ろにある持ち手みたいな所を力いっぱい掴む。

手汗で手離しちゃったらどうしよう、なんて思いながらもバイクが走り出した。

『うわっ！！』

何だろう、ちょっとしたジェットコースターみたい。

楽しい……けど、風がすごい吹いてくる。

手離しちゃいそうなんだけど…私振り落とされない？

顔面に暖かい強風が吹いてきて、余計に心配になる。

落ちないか考えると余計に手汗が溢れてくる。

てか、ジョングクくんの背中広くて素敵だなぁ…

……ってそんなこと思ってる場合じゃない！！

私の不安げな表情がミラーで分かったのか、

JK「俺の肩に掴まって！！」

風にかき消されることなく、ジョングクくんの大きな声が聞こえた。

『し、失礼します！！』

あれ、後ろを掴むよりも何か安心感がある…

ありがとう、ジョングクくん。

気づけばあっという間にお祭り会場に着いていた。