ねえ、本当にメイクさん？

ーYousideー ページ45

JM「A、ネット見てないの？」




『…最近は全然見てないかな』




JM「…やっぱりね」




JM「ちょっと待ってて」




そう言うと、スマホを取り出して何かを探し始めたジミン。




JM「ほら、見て！」




ジミンに見せられた画面を見てみると、




“ジミンとAの2人は付き合ってるって早く認めて！！”


“公式からの発表待ってるよ！！”


“公開恋愛してほしい！！”


“A〜！早く戻って来て！”


“Aが活動休止してからジミンの笑顔が減った気がする…”


“Aが側にいてジミンを癒してあげなきゃ！！”




『えっ………』




スクロールしてみると、次々に出てくる応援の声や心配の声。


そこには、私のファン、ジミンのファンからの心温まるものばかりが書いてあった。


熱愛報道後のファン達の反応は、私が思ってた反応よりも優しくて涙が溢れてきた。




『皆……っ』




JM「皆、怒ってなんかないよ」




JM「だから、安心してよ」




『じゃ…じゃあ…』




『私が…考えすぎてたってこと……？』




JM「もうっ！そうだよバカっ！！」




ジミンと付き合ってるって熱愛報道が出ちゃってから、


ネットを見るのが怖くて、スマホを触ることさえも怖かったのに。




悩み過ぎてた私、バカみたい。




『…ねぇ、ジミン』




JM「ん？」




『私、約束するよ』




『もう、ジミンの側から離れないって』




JM「A…っ」




JM「約束ね」




JM「もう、離さないからね」




そう言うと、ポケットの中からピンク色のヘアピンを取り出して私の長い前髪に付けてくれた。




『これは…』




JM「Aの前髪長くなっちゃって、前見えにくいでしょ？」




『そうだね笑』




JM「このヘアピンはね、いつかAちゃんに渡して付けてもらおうと思ってたんだ」




JM「前髪上げてた方が似合うかなって思ってさ」




『そう言って私かどうか確認するためだったんじゃないの？笑』




JM「…その通り笑」




JM「でも、もう顔隠さなくてもいいでしょ？」




『うん！そうだね！』




ジミンが付けてくれたヘアピンのおかげで、顔に光が入ってくる。




『ジミンの顔がよく見える』




JM「ふふっ笑 でしょ？」




JM「早く前髪切って、また可愛いAの顔見せてね」




『そうだね！早く前髪切って、もっとかっこいいジミンの顔見なきゃ』




JM「おかえり、A」




『ただいま、ジミン！』

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