ねえ、本当にメイクさん？

ーJMsideー ページ35

僕とAはメディアにもファン達にも内緒で付き合っていた。




元からarmy達からもAのファン達からも同lineで仲良くていいコンビって言われてた僕達。


僕宛てのファンレターにも2人のコンビ大好きって書いてくれる子もたくさんいる。


もうファン達に付き合ってるってこと言ってもいいんじゃないかな？なんて思い始めてたけど僕はAに言えずにいた。




でもある日、


僕とAのオフがたまたま同じで久しぶりにデートしたときがあったんだ。


僕とAは芸能人だってことを忘れる勢いで2人で楽しく出かけに行ったんだ。


だから僕は楽しくてこの時間が幸せで、


Aと手を繋ぎたくて、そっとAと手を繋いだんだ。




『…へへ//』




こうやって照れてたの可愛かったな。




でも、僕達は忘れてたんだ。




芸能人ってことを。




そして、僕達のファンに遭遇してて写真を撮られてるかもしれないってことを。




その日は何も気にせずにお互い宿舎に帰ってきたけど、


次の日の朝のニュースで僕達の熱愛報道が流れたんだ。




“BTSジミンとソロ歌手A熱愛か！？”


“同じ事務所同士のカップル誕生か！？”




どのチャンネルも僕とAのことばっかりだった。


多分、昨日のデートは報道関係の人達にも見られちゃってたのかもしれない。




Aは理由不明で活動休止をしてるけど、きっとこの報道が原因なんじゃないかって思う。





僕がAの手を繋いで歩かなければ。




僕がもっと周りに気をつけてれば。




僕がファンの子達が遭遇した写真をSNSに上げられてることを知ってれば。




僕が報道関係の人達に気をつけてれば。




僕がAにファン達に付き合ってるってことを伝えようってもっと早く言えてれば。





そうすれば、Aは僕の前から静かに消えることはなかったのかな。

ーJMsideー→←ーJMsideー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す