初めて恋をした日に読む話3

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ガチャ

ドアが開いてバージンロードを歩いて、一真のいる所までお父さんと歩く。さすが普段から人前に出るだけあってさっきまで泣きそうな顔してたのが嘘みたいにいつもの顔に戻ってる。

2人して緊張してるから前で笑ってる。目の前まで歩いて行くとサッと手を出したのでその上に重なるように置く。

父「頼んだよ。」

山「はい。」

神父様の前に立ち、誓いの言葉や指輪の交換、誓いのキス。
スムーズに進み、式自体はすぐに終了。

外に出るとみんながフラワーシャワーで出迎えてくれた。会場に入れなかった、南高の教え子達もいっしょに。

山「お前ら、なんで⁉」

美「私が呼んだの。A達のお祝いに来たいって言ってたから。」

エン「山ぴょん達のお祝いなら俺達が必要でしょ！

おめでとう〜！！」

美香「ねえねえ、ブーケトスってしないの？美香、先生のブーケ欲し〜い！ブーケトスやりたい。」

『…ごめんね？ブーケトスはしないの。』

美香「えぇ〜！ブーケトスって受けてみたかったのに！」

『エトミカはそんなのなくても幸せにしてもらえるでしょ？』

木佐くんと顔を見合わせて、顔を赤くする2人。可愛い。

『私のブーケは順子に貰って欲しいの。』

順「えっ！？私っ？」

『そう。2人で話して決めたの。

順子には幸せになって欲しいから。少しだけど私達の幸せをお裾分け。』

山「うちの嫁さんは超友達大好きだからな(笑)
まぁ、俺も初恋の人には幸せなって貰いたいし、相手が由利なら尚更。俺達の気持ちだから貰っとけ。」

順「A…、山下くん…‼

ありがとー！大切にする！」

美「何、自分達だけカッコつけてるのよ！

私達のも貰ってね。幼馴染2人分の幸せのお裾分け、ちゃんと受けとりな！」

感動して泣き始めた順子を美和が落ち着かせる。

山「春見の幸せを願うのはいいけど、自分は？」

『私？ 今までで1番幸せ。』

山「そっか、Aのその笑顔が見れるならよかったわ。

ギャアギャア騒ぎながら祝われるのが、俺達っぽいな(笑)」

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