初めて恋をした日に読む話3

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みんなで順子の話が聞こえるように座り直す。
由利くんとの事をありのまま話す。スプーンを持ちながら。

順「大人として真摯な対応できたと思う。嘘もついてない。」

『順子…。』

牧「まぁ、女の幸せ考えたら…それでよかったんじゃない？私達の歳を考えるとそんなに待たないし。ね？」

もん「それに高校生に想われてた！ってだけで女の勲章！じゃないですか！」

美香「っていうか、匡くんなら速攻で彼女できるでしょ！」

順「…だよね？」

ゴ「っ！！順子ちゃんの傍にもいい男いるよ！年上の！料理上手な！」

ゴリさん…お願いだから余計なこと言わないで。八雲も同じことを思ったみたいで余計なこと言うなってジェスチャーで言ってる…。

塾長「普通ですね。至って普通の意見です。春見先生は普通じゃないと思っていたんですけどね…。」

山「由利、前に言ってたぞ。春見みたいな変な大人になりたいって。」

順「山下くん…。」

山「気づいたら好きだったんだろ？」

順「変な大人……。」

何か思い当たることがあるのか考え出す。

『こんな恋、30年に一度あるかないかなんじゃない？』

美「じゃあ、次は60だね。」

美香「うっわ、還暦じゃん。」

ナラ「ババア通り越してばあさんだな(笑)」

順「ばあさん、みたいだな…。」

ボソボソと呟きながら考えてたその時、持っていたスプーンが

ポトリ

と落ちた。曲るを通り越して折れた…。

美「えぇ〜‼スプーンがっ！」

順「っ！！私、また解答間違えた！0点だ‼」

八「順…。」

美「今日だって由利へいがいないだけで暗くなったもんね。」

『まだ遅くないんじゃない？』

山「八雲が言ってただろ。成功も失敗も全部自分の責任って。なら自分で挽回もできるはずだろ。」

順「みんな…‼」

美「順にグダグダ考えてる時間はないよ。早く行動しないと！」

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