初めて恋をした日に読む話3

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順「実は…ゆりゆりが何故か雅志にプロポーズされたの知ってて…、最初は違うって否定しようとしたんだけど、」

「『だけど？』」

順「雅志となら幸せになれるかもって…嘘ついちゃった。」

美「八雲を言い訳に使ったんだ。八雲はそれ知ってるの？」

順「言ってない…。」

「『はっ！？』」

TRRRRR

タイミングよく順子の電話が鳴る。

美「言い訳に使われたって知った八雲からだったりして。」

『その冗談はホントに笑えない。

…でもホントに八雲からかもね。』

2人で順子の観察をしてるとひたすら謝ってる順子。
そりゃあ怒るよね。
電話を切られたみたい…

順「怒られた…。しばらく電話かけてくるなだって。雅志にこんなに怒られたの初めてかも…。」

美「私が八雲でも怒るよ。今まで八雲は無条件で順子の味方だったから怒らなかっただけ。」

順「雅志にもゆりゆりにも失礼だろ！って…。正論すぎて、何も言えない。」

『まぁ、そうだよね。
でも正直に由利くんのことどう思ってたの？私には順子も由利くんのこと好きなように見えてたけど？他のことが考えれないぐらい夢中だったでしょ？』

順「そっ、それは！東大を合格させるために色々考えてたから。ゆりゆりだっていっしょにいる時間が長かったから勘違いしてるだけだよ。それにゆりゆりだって東大に入ったら新しい出会いがあるし…！」

美「…まぁ、由利へいならすぐに彼女できるだろうね。イケメンだし？」

『もう1回ちゃんと考えてみたら？あんな嘘すぐにバレるから。八雲のことを言い訳にしないと断れなかったんでしょ？』

順「うん。あぁ言わないと大人として返事できなかった。」

『大人ねぇ…。』

順「教師と生徒だから好きって思ってるかもしれないから…。気づかせてあげるのが大人！…って塾のカリスマ講師が言ってた。」

美「まぁ。普通はそう言うよね。順はそれでよかったの？」

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