初めて恋をした日に読む話3

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由利くんの家から順子を連れて帰り、おばさんに任せる。

山「由利、大丈夫そうか？」

『わからない…。とにかく早く治るといいけど。』


ーセンター試験 2日目ー

順子の話だと熱は下がったけど完全に治った訳ではないみたい。大丈夫かな…。

山「春見、会場の外で待ってるんだろ？俺たちも行く？」

『うん。』

会場に着くと寒そうな格好で由利くんを待つ順子が。

『風邪引くよ？』

私がストールを渡し、一真が暖かいコーヒーを渡す。

順「A！山下くん！」

山「どう？調子は。」

順「まだ、風邪が治りきってないみたいで…。」

後は由利くんの実力を信じるしかないね。彼ならきっと大丈夫！

試験を終えた由利くんが出てきた。ピンク頭は見つけやすい。
由利くんを見つけた順子が駆け寄り

順「ゆりゆりっ！お疲れ様！」

由「春見…！俺…全然…。」

山「こういう時は頑張ったでいいんだよ。」

ずっと下を向いていた顔がやっと上を見て

由「俺…頑張ったっ！」

順「うん！よく頑張った！」

少し話をして帰って行った。熱出した時は心配だったけど大丈夫そうかな。

由利くんや順子達の事ばっかりだったけど、自分達の事も進めないと。
早くいっしょに住みたい！という一真の希望でとりあえずそれを最優先で。

『一真の仕事部屋もいるから3部屋は欲しいね。』

山「俺がどれくらい稼げるかわかんねぇからAの今住んでるとこと同じぐらいでいいんじゃね？

これぐらいがすぐ手が届く距離でいい。」

引越しの手配とかもあるからそろそろ、決めないと…。
実家の近くなら私も職場近いし、その辺で探すと意外と早く見つかった。

『すごい…。こんなはやく決まった…。』

山「だな。新婚に好意的な不動産屋だったな。

後は引越しだな。今も半同棲みたいなもんだけどこれでいっしょに住めるな。」

私がバタバタしてる間にあっという間に日はすぎてセンター試験の合格発表の時期になってたみたい。
順子か由利くんもエトミカも合格したと聞いて一安心。
前の学校で生徒が受験するなんてあったことなのに…不思議。

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