初めて恋をした日に読む話2

71 ページ32

待ってろって言われてのに勝手に来たからな。おこられるかなぁ…。なんて考えてると

TRRRRR…
【山下一真】

『もしもし…。』

山「このバカやっと出やがった！今どこ。」

『家の近くの公園』

山「すぐ行くからジッとして待っとけ。いいか！動くなよ。」

電話が切れた。怒るかな…、それとも呆れるかな。ボーッとしてるとホントにすぐ来た。

山「Aっ‼俺がいっしょに行くから待ってろって言っただろ。」

怒ってるけど優しく抱きしめてくれる。

山「Aが傷ついて帰ってくるのがわかってたから付いて行くって言ったのに…。やっぱりそんな顔で帰ってきた。何言われた？」

……どう話したらいい？頭が働かない。頭の中で色んな事が絡まり合ってわからない。

ペシッと頭を叩かれる。

『っ‼‼』

山「ゴチャゴチャ頭の中で考えるのお前の悪い癖。思ってる事全部話せばいいんだよ。ちゃんと聞いてやるから。話せるまでちゃんと待ってやる。俺の迷惑になるとか考えるな！言わないで1人で悩まれる方が迷惑だ。」

顔をあげると優しい顔をした一真がいた。

山「泣くのも我慢してんだろ？こうしてれば俺にも見えないから泣け。」

顔が見えないようにギュッと抱きしめて、頭も撫でられる。
涙腺が緩んできそう…、服汚しちゃうから離れようとしたら…

山「また余計なこと考えてるだろ。服ぐらい汚れても大したことないねぇよ。洗えば問題ない。」

離れる前にもっとギュッとされる。一真にこうされるの好きだなぁ。安心する。…やっぱりあの人の決めた人と結婚なんて無理。

さっきあの人に言われたことを全部話す。

山「はっ⁉自分の決めた奴と結婚させる⁉ふざけんな！今から殴りこみに行くから病院教えろ。」

72→←70

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す