初めて恋をした日に読む話2

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順「うん。ゆりゆりの事なんだけど…。成績もどんどん伸びてきて、実力も着実に付いてきてる。この調子でいけば東大もいけるかもしれない。」

『そうだねぇ。学校の先生たちも伸びてるって喜んでたし。』

順「私1人で教えてたけど…理数系がどうしても私じゃもう力不足なの。ゆりゆりの疑問に即答できないの。…それで理数系だけでも他の塾にお願いするかどうか。」

『…お願いしたらいいんじゃない？』

順「Aっ‼そんな適当に返事しないで！私は真剣に…」

『順子が由利くんの為を思って悩み抜いた結果が他の塾にお願いするってことでしょ。言ってたじゃない？【どんなことをしてでも東大に現役合格させる！】って。』

順「A…‼ありがと！やっぱりAに相談してよかった。」

相談なんて大したことしてないけど…。順子の場合、間違ってないか誰かに背中を押して欲しかっただけみたいだったし^ ^

順「早速、花恵会にメールしよ！」

あれやって、これやってとこれからやらないといけないことを頭の中で整理していく順子。邪魔になるだろうから声をかけて家を出た。

これから塾を2つ掛け持ちで通うことになるのか…。必然的に睡眠時間も削られるだろうから、保健室でいつでも寝れるようにしといてあげた方がいいかもね。


数日後、無事に花恵会に通えることになった由利くん。東大合格率No.1の花恵会にお願いするなんて凄すぎ…。一応、担任の一真にも言っておこうかな。

『ねえ？由利くんなんだけど…、花恵会に行くことになったみたい。』

山「はっ？花恵会ってあの？東大合格率80%以上っていうあの？」

『そう、あの花恵会。特例で入れるようにしてもらったみたい。』

山「それはまた…。すげぇな春見。由利も愛されてんな。」

『それでね？塾を掛け持ちすることできっと睡眠時間を削ってると思うの。体調が悪かったらすぐに保健室に連れてきて？いつでも寝れるようにしとくから。』

山「わかった。気をつけて見とくわ。まぁ、東大を受けるやつが今さら南高の授業聞いてもな。」

『よろしく。』

それだから言って職員室を出る。

山「(由利のためっていうよりは春見のためだな。あれは…)」

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