初めて恋をした日に読む話2

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『なっ‼名前で呼べたらキスしないって言ったのに！』

山「キスしないとは言ってない。目の前で可愛く名前呼ばれたらキスしたくもなるだろ？」

私の顔を掴んでた手の力が弱くなったので離してもらえるかと思ってたら、片方の手は頰に添えたまま、もう片方の手は頰や唇に触れたり、髪を撫でたり。

『かっ、一真？』

山「ん？どうかした？」

『恥ずかしいから離して？』

山「イヤ。^ ^ 目、瞑って？」

いい笑顔でそんかこと言う一真。言われた通り目を瞑ると顎をクイっとあげられて(いわゆる顎クイ)もう1回キスをした。

山「今度こそ帰るか。」

顔から手を離して手を繋ぐ。指を絡ませて繋ぐ恋人繋ぎってやつ？西大井くん(一真以外の名前呼びを禁止された…。)からまたメールが来たら必ず教えると約束して家まで送ってくれた。

数日後、同窓会の日からやたらと機嫌がいい一真。滅多にニコニコなんて笑わないのに…。生徒達に気味悪がられるくらいに。

生徒1「山下、何か変じゃね？」

生徒2「あいつ、あんな笑うキャラだった？」

生徒3「大分前に離婚したって聞いたことあったけど…。まさか彼女ができたとか？」

生徒2「でもあいつ蓮水先生の仲良いよな〜。」

生徒1「付き合ってたりして〜(笑)」

「「「まっさか〜(笑)」」」

なんて会話されてたなんて気付かず…。

美和今日の夜空いてる?話聞いて〜!

…これは聞くまでずっと言ってくるやつだな(苦笑)約束だし聞いてあげますか。

AOK〜。場所は?お店に行ったらいい?

美和よろしく!

楽しそうで何より。…待って。あの時って確か、バツイチ子持ちOLの設定の格好してたような…。考えるのやめよ。

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