その術師 最強なり

風柱の屋敷 ページ46

「おい茨木童子。本当に、ここで合ってるのか？間違えてないだろうなぁ」

「我が友よ間違いなくいるぞ！愛しき者の気配いがする！！だんだんと匂いも濃くなってきた」

「はぁ。。。お前、気持ち悪いぞ。俺様は、酒のつまみさえ食えればいいさ」

いつもと見慣れた景色じゃないのは気のせいか

紫のベールに包まれ角が生えた者と白髪に黒いメッシュが入り身体に黒い模様が刻まれた者が悠々とある人物を探しながら屋敷内を歩いていった

「あれは、鬼？！いや、まだ日が出ているぞ？！こりゃ、いかん！これは早急に報告しなくては！」

その2人の姿を目撃した隠と刻まれた者は、ただならぬ緊迫感と共に颯爽と主の元へ駆け抜けた

大結界やる前に着替えないとね
師匠終わったかな？
風と言ったら、大天狗か一目連か
大天狗の場合は協力しなさそう

待てよ、風柱てヤンキーみたいな感じな人だったよね？
師匠は大丈夫だろうか？ 心配だから見てこよう

私は、風柱のいる屋敷に向かった。

「で？てめぇは人様の屋敷にノコノコと入りやがって覚悟できてんだろォ」

「浄化を済ませたら、すぐに退散する」

「あぁ？力を借りなくてもなァ、こっちは間に合ってんだよォ！」

不死川は清明の胸ぐらを掴む

「清明様っ！この清明様を離せ！」

小白は、不死川の足下の布地を噛みつき引っ張る

「助けてあげたいが」

「強風を起こせば済む」

「それもよいが、風を起こせば晴明殿が飛ばされるぞ」

屋敷の入り口に一目連と大天狗が彼らの様子を見ていた

「ぐっ、やめなさい小白。これも貴方の主を守るためだ、どうか力になってほしいっ」

｢そんなのよォ、今更だァ！他人が俺たちの首に突っ込むじゃねぇ！さっさと失せろ｣

風柱の屋敷に近づくにつれ不安はあるが、それよりも師匠は大丈夫か？と心配事は大きくなる

そして、目の前に珍しい光景に目の当たりする
屋敷の入り口に、大天狗と一目連がいた2人は、どうやら中の様子に困っているかのように見える

『こんな所で何してんの？』

｢来たか、あれをどうにかしてくれ｣

｢清明殿が大変な事になっている｣

2人の視線の先には、恐ろしい表情をした風柱と冷静でいる師匠がおりました

私あそこに行くの？
でも、止めないと終わらないし
ため息しか出ないわ

「それにしても黎凰殿、お酒の匂いがするが」

『やっぱり匂うよね。さっき色々あってお酒被ちゃったんだよね』

「色々てお前また何かやらかしたのか」

『そんな毎度やらかしてないわ！』

風柱の屋敷 弐→←箒神さんっ！

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