炎柱の屋敷 伍 ページ39
「分かりました。ですが、気を付けて下さい」
ハの字の眉毛を下げて心配そうに私に言う
お父様は、きっと厳しい方なのでしょう
身を引き締めなくては
私達は、お父様のいる部屋へ千寿郎君を先頭に案内される
「うわぁ、結構広いんだね」
『これは、迷子なりそう』
何部屋あるんだ?この屋敷は広すぎる!
私の屋敷も広いけど
あそこの縁側、陽当たり良いから千寿郎君とお茶したいなぁそして撫でまわす!!
呑気な事を考えてたら怒号が聞こえた
「っ!!」
当主であろうという声に千寿郎は青ざめ固まる
千寿郎君が、あんな表情するのか分かった気がした
「大丈夫か?」
炭治郎は千寿郎に心配そうに声を掛ける
その様子を気にせず私は怒号がした部屋を見つめる
「おい!黎凰っ」
「あのっ!ちょっ」と千寿郎達はは慌てて私を止めようとした。
私は、その声に聞こえず勝手に足は真っ先にお父様がいるであろう部屋に向かった
「くだらん!!出て行け!上弦も倒せもしないやつが柱失格だ!俺もお前もどのみち才能はない」
父上はいつもように変わらずだった
柱になっても、昔のように、その大きな手で撫でて褒めて欲しかった。どうすればと考えたって仕方ない、千寿郎の為にも俺は炎柱として使命を果たす
「あの!ちょっと」と千寿郎の慌てた声が聞こえた。
他にも、竃門少年か?誰か来たのか?
何だか騒がしい、父上も廊下の様子に気づく
ドタトダッ
「千寿郎!!騒がっ」
『失礼致します!』
スパ――ンと障子が開けられた
そこにいたのは俺を助けた命の恩人、神宮寺少女だった
「何だ貴様は?勝手に他人様の屋敷を踏み入れ、部屋を勝手に開けるとは礼儀作法知らんのか?!」
横になりつつも父上は、神宮寺少女を睨んだ
後から来た千寿郎と炭治郎は慌てていた
「ちっ父上!申し訳っありませんっ!」
「黎凰っ勝手にっ」
黎凰は千寿郎や炭治郎に真剣な表情で真っ直ぐ見つめ
『千寿郎君、黙ってて炭治郎も』
あまりの彼女の声の低さに二人はビグッとし唾を呑み込んだ
そして、黎凰は煉獄家の当主の前に立っては『失礼します』と静かに座り一礼した
『ご存知かと思いますが、私は、陰陽師をしております。神宮寺黎凰と申します。』
当主の睨みや圧を気にせず、静かに透き通る声量で声を発した
「なんだ、あざ笑いに来たのか!こんな小娘如きに、お前も落ちぶれたな」
私の中でプツンと何かが切れた気がした
48人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい…しのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさんしのぶさん (10月6日 19時) (レス) @page1 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
三月 - 更新、待ってました。続き楽しみです! (2021年12月25日 0時) (レス) @page50 id: a1362dd522 (このIDを非表示/違反報告)
不知火(プロフ) - sayuriさん» 遅くなりました。駄作を読んで頂きありがとうございます!!! (2021年12月25日 0時) (レス) id: a99bd1cfc4 (このIDを非表示/違反報告)
sayuri - 面白いです。毎日見ています。 (2021年11月27日 11時) (レス) @page48 id: 08ede09a98 (このIDを非表示/違反報告)
sayuri - 面白いです。毎日見ています。 (2021年11月27日 11時) (レス) @page48 id: 08ede09a98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:不知火 | 作成日時:2020年11月19日 14時