争う国と平和な国―6― ページ7
「んー……?」
気が付いたら、見知らぬ部屋にいた。私は死んだはずだが……。あれか。死後の世界ってやつか。
「あー、ついに死んだか、私」
今更だけど、結構呆気ない終わり方だったなあ。
「そうでしょう。残念なことです……」
後ろから声がした。振り返ると、白い服を着た男の人がいた。__いつの間に!?
「あばっ、あばばばっ」
さっき見渡したときはいなかったはず……。驚きで声が出ない。そして、男の人は口を開いた。
「そんなに驚かなくても……。そこまでされたら流石に傷つきます……」
そして肩を落とした。
「あっ、ごめんなさい……。ところで、あなたは……あれですか。神様とかそこら辺の人ですか」
「まあ、はい。それでですね、あなたとお話ししたくて、この空間を創らせていただきました」
話……?なんだろうか。
「今この世界は、人類半減計画によって、各地で争いが起こっています。それは知っていますね?」
「は、はい」
「あなたは、VRMMOで、素晴らしい功績を残していました」
「は、はい……」
雲行きが怪しくなってきたぞ……?
「と、言うわけで、あなたのその強さを活かすべく、戦争中のイギリスに転生させます!」
あっ、やっぱりそうなります!?よくある展開ですよね。
「赤ちゃんから始めるのはあれなので、もうそのままやっちゃいます」
「適当ですね!?」
「ああ、安心してください。身体能力はゲーム並みに上げておきます」
「ありがとうございます!」
その後、神様といろいろと私の設定について話した。
「名前は、考えるのが面倒なのでそのままで」
神様は以外と潔かった。
「剣は……確かレイピアを使ってましたよね。じゃあこれを」
そして渡されたのは白いフォルムのレイピアだった。普通にカッコイイ。
「さて、では行きましょうか!向こうにあなたのお友達もいるでしょうし……」
__え?今、なんて……。
「お友達……って、奈瑠とか栞里とか実結とか!?」
神様に食い入るようにして聞く。神様は、頷きながら答えた。
「はい。あなたのお友達も、様々な分野で、十分な強さを発揮していましたので」
と、言うことは、また皆に会える!再会早いな!
「では、送りますよ。恐らく、軍の基地が見える辺りに送られるので、まずはそこに向かってください。頑張ってくださいね」
「はい!」
その瞬間、私の身体は白い光に包まれた。
あれ、これ__空から落ちるっていう展開は、無いよね?
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作者名:もろこし24% | 作成日時:2018年1月22日 20時