君の人生の主役は我々だ！【wrwrd!】

何も思えない？【syo】 ページ37

syoron side


鬱先生の家に行く一時間前

俺は例のトントンの彼女と会っていた

…正直、思考が停止した


「シャオちゃん」

「…」

「不人気ッ！」

「えっ、あ！？はい！？」

「良かった、死んだかと思ったじゃない」


彼女はホッと安堵する

でも俺は頭の中がぐちゃぐちゃしていて何も考えられずボーッと突っ立っていた


「マンちゃんも外道丸も死んだわよ」


後追い以外考えられねぇな


「鬱先生とかゾムには？」

「まだ伝えてないわよ」

「そっかぁ」


じゃあ鬱先生に伝えにでも行くか

総統室にも行かなきゃね


「貴方も死んじゃうの？」

「後追いは俺らの約束なんだ、ごめんね」

「…イカれてる」

「だけど、我々はこれを望んだから」


望んだ世界で生きる俺らの約束

約束は望みであり、グルッペンとの繋がり

だから


「じゃあゾムにも伝えておいて」

「…もう、辛いわよ」

「でも行くんやろ？『アレ』を使おうとしたグルッペンを止められなかった罪悪感からは逃れられんやろ」


彼女は図星をつかれた様でぐっ、と言葉に詰まった


「…確かに、私のせいね」

「でも俺らにも止められる気せぇへんな…ま、いいか、またね」

「もう死ぬのにまたねなの？」

「ん？またね、やろ、また会えるやろ」


ニコッと笑って俺はその場を離れる

腑に落ちないところも多々あるがまぁいい

グルッペンは、戻ってこないから

何かを思った【ut&syo】→←何も思わない？【ut】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す