それを聞いた【ht】 ページ34
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「オスマン？珍しいな」
オスマンは隣の世界に居てこっちに来るなんて事極稀だ
そういう時は緊急事態か、ただ単に暇になったかどちらかだ
「らんらん今忙しい？」
「いや、忙しくはない…けど、どうしたの？」
オスマンはニコニコ笑っているだけで一向に話そうとしない
何だ？
少し近付く
「オスマ、って、うおっ！？」
抱き締められた
いや、何でだ？
「オスマン？俺はそっちの趣味は無いぞ」
「らんらん、ごめ、ちょっと、も少し、こうさせて、おねが」
途切れ途切れだが彼はそう言った
泣いてる？
「何があった？ちゃんと話してくれないか？オスマン」
「ごめん、おれ、俺が、弱かったから、なにも知らなくて、
グルッペンの事
ごめん、ごめんなさい、ひとらん、助けて」
「オスマン…？グルッペンが、グルッペンがどうした！？おい！」
オスマンはずっと泣いている
…ったく
「ちゃんと話せ、大丈夫か？」
オスマンの涙を拭う
目、赤ぇな
「グルッペン、しんじゃった」
「何の冗談だ…」
オスマンは真っ直ぐ、俺を見ている
何だよこの目は
まるで、それが本当みたいじゃねぇかよ
やめてくれよ
「らんらん、冗談なんかじゃないんよ…グルッペンは死んだの」
「…敵か？」
俺は何故かそう呟いていた
「それとも裏切り者か！？殺した奴に復讐してやる…！おいオスマン！殺した奴誰だ！？なあ！？」
白い軍服が黒に染まる
白いマスクも黒に染まる
『＿＿＿＿』
グルッペンはこの鬼の姿を綺麗だと言った
鬼の、俺を
「グルッペンを殺したのは敵でも味方でも裏切り者でも俺らでも誰でもない
グルッペンの望んだ世界や」
望んだ、世界
「行こうらんらん、トントンはそこで死んだ、次は俺らや」
手を差し出すオスマンの目は赤い
俺の目も今赤いだろう
そして、泣いているんだろう
俺はオスマンの手をとった
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小さい珊瑚についてる桃(プロフ) - チワワさん、ポメラニアンさんもいいですが、やはり一番好きなのはオスマンさん!! (2017年2月6日 0時) (
レス) id: 78b6c86721 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠酸素 - 小さい珊瑚についてる桃さん» 分かります〜！！ (2017年2月5日 20時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
小さい珊瑚についてる桃(プロフ) - 私はオスマン帝国が好きですw (2017年1月22日 21時) (レス) id: 2c6c49cfed (このIDを非表示/違反報告)
睡眠酸素 - 葵篠原さん» 二人、という表現は閲覧した友人にも好評でした、良いですよね、二人。やはり皆様戦友〜好きですね…いやはや嬉しい限りでございます、ありがとうございました！ (2016年10月14日 22時) (レス) id: 9114276903 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠酸素 - 氷藤飛さん» そんなに誉めていたいて嬉しいです、ありがとうございます！あのシリーズは自分で書いていても楽しかったので…wよろしければ今度出す続編も閲覧して下さいね (2016年10月14日 22時) (レス) id: 9114276903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡眠酸素 | 作者ホームページ：ホームページの追加は禁じます。
作成日時：2016年7月11日 19時
