君の人生の主役は我々だ！【wrwrd!】

林檎飴の落ちる頃【ni】 ページ26

niisan side


今日は近くの神社で祭りがある

俺は恋人のAと一緒に行く約束をしていた

待ち合わせ場所にAが見えた

遅れたか…？


「Aー」

「兄さん」

「待った？」

「いや、待ってないよ」

「そう？なら行くか」


俺とAは金魚すくいをし射的をした

その他にもいろんな屋台を見て回った

遊び疲れて休憩所でジュースを飲んでいた


「何か食べる？」

「んー、焼きそばがいい」

「じゃあちょっと買ってくる、待ってて」


焼きそばを買って戻ってくるとAの姿は無かった

どこ行ったんだ？


「…さん、兄さん！助けて！」

「Aｯ…！？」


俺は声のする方へ走った

そこには二人の男組と腕を捕まれているAの姿があった


「やめっ…離して下さい！」

「大丈夫だって言ってるじゃーん、ほら早くー」


どこかに連れていかれそうだ

やばい


「あ？んだてめぇ」

「…」


俺は無言で男の手をAから無理矢理離した


「何すんだよ！」

「こいつ、俺の女」

「はぁ？」

「手出したら、次は容赦しねぇぞ」


男達は怯み去り際に捨て台詞を吐いて走っていった


「…大丈夫か！？A、何もされてないか！？」

「大丈夫、怖かったけど…」


そう言って俺に抱き付いてくる彼女

小さくて可愛らしい

赤い浴衣に緑の帯がよく似合う


「林檎飴、みたいやなぁ」

「林檎飴？」


ぽろりと出た言葉に彼女はきょとんとする


「Aは林檎飴みたいに赤くて小さくて、可愛い」

「…兄さん」


俺に顔を擦り付けるA


「今の、私の顔見ないで…」

「…耳まで真っ赤やから意味ないぞ」

「えっ！？」


林檎飴みたいに可愛い俺の彼女は

ぽとり、と俺の心に落ちた







またまた豆腐さんに元提供していただきました〜ありがとうございます！

彼女の近所の神社でお祭りがあって友達の男避けに行ったそうです

女なのに男避け、彼女は相当なイケメンなんでしょうね

私はお祭りは食ってばっかの人です

豆腐さんみたいに射的ばっかやるよりいいでしょ！

射的で二個同時取りしたそうです！えくせれんと！！

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