君の人生の主役は我々だ！【wrwrd!】

冷愛【gr】{○○デレシリーズ} ページ20

you side


「何ニヤついとんねん、キモいぞ」


グルッペン・フューラーと私は付き合っている

付き合っているのにこれは酷い

と、思うだろうが残念ながらこれはいつも通りなのだ


「グルちゃぁん…酷いよー…」

「いつもこの対応やろ、今更文句言ったって受け付けんぞ」

「…」


恋人っぽい事は付き合ってから何一つしてない

告白してきたのはそっちでしょ

ベタ惚れした二人が付き合って何もないはおかしい

おかしいよグルちゃん

あー…つまんね

私はソファに横になり目を瞑った


…


「…ぃ…お…おい、おい！」

「っ！？」


ガバッと起き上がる

寝ちゃってたのか…

グルちゃんが心底嫌そうな私を見る


「グ、グルちゃん…？」

「人の家で無防備に寝やがって…あんなぁ」


ぼふっとソファに押し倒される

ソファドン？


「俺が恋人みてぇのな事してこなかったの分かるか？」

「…分かんない」

「いつ理性が切れて、お前を傷付けるか分からんからや」


え？

グルちゃん…？


「分かったら俺の家で無防備に寝るんじゃないぞ」

「傷付けてもいーよ」

「は？」


何今の発言、Mかよ


「好きなら襲うなり何なりすりゃいーじゃん、合意の上ならいーじゃん？」


何がいいのかよく分からないけど

ニヤリと口角を上げる

グルちゃんも笑う


「いいんだな？容赦しないぞ？」

「どーぞ、食べちゃって」


クーデレの彼は慎重で不器用の塊

傷の分だけ私を愛に溺れさせていく

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