#41 ページ47
真っ暗な空間に俺はいた
目を開けているのか、閉じているのか
立っているのか、横になっているのか
何もわからないまま、俺は存在していた
『(またか…)』
アレでキャパオーバーすると絶対に来る場所
これで、何回目になるだろう
【気分はどうダ?】
『…やけに声が沈んでるな』
何処からともなく聞こえてきた声に
からかいの意を込めて答える
【…悪かっタ……気づいてやれなくテ】
『ああなったお前に気付いて貰おうとか、はなから期待してない』
【ったく、人がせっかく謝ってるっていうのニ…素直に受けとレ！】
いつもの調子にもどった友達に、フッと笑いが溢れる
ここは言わば、精神世界的なもので
黒鉄もここにはいる
『別に、お前だけのせいじゃないしな。俺も時間気にしてなかったし』
【お互い様ってわけカ】
『だけど、約束を破ったことは許してないからな』
【ナッ！？なんでだヨ！？】
『約束はきちんと守るってお前は言ったにも関わらず、今回破った。自分の言葉の責任はしっかり取ってもらわないとな』
【やっぱAは鬼ダ！！】
ギャーギャーと騒ぐ黒鉄の声を聞いていると
段々、目の前が明るくなってくる
『もうそろそろか…』
【さっさと起きろヨ！遅れるゼ！】
一体何に、という俺の言葉は
目も開けられない程強くなった光にのまれた
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
目を開けると、いつの日かと同じ白い天井が広がっていた
貧血を起こした時のような感覚に襲われながらも
ゆっくりと体を起こす
「起きたのかい」
これまた、いつの日かと同じ声が聞こえる
『リカバリーガール……ってことはやっぱり保健室…』
「全く、今年の一年生はどうなってるんだい。一人は何度も何度も骨折を繰り返す、もう一人は何度も倒れる」
リカバリーガールは呆れたように息を吐いた
確実に緑谷と俺のことだな
……返す言葉もない
「ヒーロー目指すのに一生懸命になるのはいい。けどね、結局体が無くちゃ何も出来ない」
リカバリーガールの言葉は重みがあった
きっと、医者という立場で沢山の人を見てきたからだろう
リカバリーガールの小言にまだまだ未熟だなと思っていると「ところで」と切り出した
「これ、どうにかしてくれるかい？」
『あっ……』
これ、と言ったリカバリーガールの目線を辿る
視線の先では、俺のいるベッドが黒い液体で包まれて、端から溢れて床に水たまりをつくっていた
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ピン - n番煎じだなんてそんな、、！！とても素敵(？)です！！これからも頑張ってください！！ (2019年4月7日 20時) (
レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
▼碧海△(プロフ) - 鳥栖さん» コメントありがとうございます！途中で気づいたんですが、書き直せてないとこがありましたか……！教えていただきありがとうございます！ (2019年3月28日 18時) (レス) id: f5765eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
鳥栖(プロフ) - 漢字についてなのですけど「ばくごう」は「爆豪」です。所々「爆轟」になってしまっています。 (2019年3月28日 13時) (レス) id: 8f71125a5b (このIDを非表示/違反報告)
▼碧海△(プロフ) - ピンさん» コメントありがとうございます！作者の創造力が無いせいでn番煎じなものになってしまってすみません……精進します！！ (2019年3月23日 20時) (レス) id: f5765eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ピン - 個性にすっげぇ見覚えあるから話に入りやすかったです、、！！ (2019年3月23日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼碧海△ | 作成日時：2019年3月6日 19時
