＃ある日の話 その2（後編） ページ29
王様の命令により、黒瀬は自分に一番向いてないと思われる「口説く」ことする羽目になった
だが、終わりに見えないこの行為に黒瀬は軽く、パニック状態になっていた
『(落ち着け…きっと終わりの合図は誰かが出すだろ……誰だって、こんなものずっと見せられるのは、いやだろうし……)』
なら、自分がやるべきは引き続き上鳴を口説く…褒めることだ
と、自分を奮い立たせ黒瀬は口を開く
『改めて考えたら、やっぱ、上鳴って良いやつだよな……それに』
「！！」
黒瀬は言葉を区切ると顔を上げて、真っ直ぐに上鳴を見つめる
『上鳴は顔もいいし……綺麗だよな』
誰かが息をのんだ
黒瀬は『早く終われ……』と思いながらも
終了の声がかかるまではやり抜こうと、もはや若干意地になっていた
『(幸いにも、上鳴は褒めるところたくさんあるし……)』
褒めるために口を開いたとき、今まで黙っていた上鳴が大声を出した
「ストップストップ！！待って、無理無理無理！！ホント無理！これ以上は俺の心臓が潰れる！！」
そういうや否や、その場にしゃがみこんだ
それを見た黒瀬は珍しくオロオロとしていた
『心臓が潰れるって…何かの個性か？それとも具合悪かったのか？』
黒瀬も上鳴と同じようにしゃがんで顔を覗き込む
上鳴は恥ずかしさから顔を隠すが、結局見られてしまった
『真っ赤になってる…綺麗な顔が台無しだ』
その言葉を聞いた上鳴は、とうとう倒れてしまった
『上鳴っ！？』
「無自覚って、怖ぇな」
命令した瀬呂は、上鳴に心の中で謝った
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
それからしばらくゲームは続いた(上鳴も復活した)
「「「王様だーれだ！！！」」」
『俺だ』
「黒瀬くんかぁ」
黒瀬はどんな命令をしようか考える
『(王様ゲームを終わる……でもいいんだが……)』
考える中で、ふと、中学のころやってみたかったことを思い出した
だが、それは大体の学生が経験あることだろうことだった
そのため、少し言いよどむ
『命令ってさ……何でも良いんだよな？』
「おう！何でもいいぜ！！」
『……絶対笑うなよ…？』
やけに真剣な口調で話す黒瀬に、周りの人たちは頷く
『クラスメイトと、学校帰りに……コンビニに行きたい』
その言葉に、教室が静寂で包まれる
やっぱり止めとくべきだったか…と黒瀬が後悔した時
「いいな！行こうぜ！」
切島が声を上げTた
それに続くように、賛同の意が上がる
そうして、王様ゲームは1−Aの笑い声と共に終わった
＃24 ※若干のネタバレ有り→←＃ある日の話 その2（中編）
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ピン - n番煎じだなんてそんな、、！！とても素敵(？)です！！これからも頑張ってください！！ (2019年4月7日 20時) (
レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
▼碧海△(プロフ) - 鳥栖さん» コメントありがとうございます！途中で気づいたんですが、書き直せてないとこがありましたか……！教えていただきありがとうございます！ (2019年3月28日 18時) (レス) id: f5765eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
鳥栖(プロフ) - 漢字についてなのですけど「ばくごう」は「爆豪」です。所々「爆轟」になってしまっています。 (2019年3月28日 13時) (レス) id: 8f71125a5b (このIDを非表示/違反報告)
▼碧海△(プロフ) - ピンさん» コメントありがとうございます！作者の創造力が無いせいでn番煎じなものになってしまってすみません……精進します！！ (2019年3月23日 20時) (レス) id: f5765eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ピン - 個性にすっげぇ見覚えあるから話に入りやすかったです、、！！ (2019年3月23日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼碧海△ | 作成日時：2019年3月6日 19時
