＃22 ページ23
オールマイトの登場にその場の空気が変わった
重い雰囲気が少しだけ軽くなった
いつの間にか俺はオールマイトに担がれていた
『オール、マイト…』
「黒瀬少年、あの脳ミソ丸出しの敵を一人で押さえてくれていた様だね。遅くなって済まない」
一瞬のうちに緑谷たちのいる入口まで運ばれて、相澤先生の隣に降ろされた
伝えないと……脳無には物理攻撃が効かないって、対オールマイト用につくられた奴だって
敵に向かおうとするオールマイトのズボンの裾をつかんだ
喋ろうとするがうまく声が出せない
こんな時に……！！
オールマイトは優しく俺の手を取り、真っ直ぐ俺を見ていた
「黒瀬少年、君はよく頑張った。だから後は私に任せてなさい」
静かな声だった
でも、俺はその言葉に安堵した
そして、目の前がゆっくりと暗闇に包まれていった
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〈side.緑谷〉
黒瀬くんは安心したのか、元から限界だったのか意識を失った
それと同時に脳ミソ敵を拘束していた鎖が解け、黒瀬くんの中に戻って行った
立ち上がった敵を見て、さっき黒瀬くんが何か言いたそうにしていたことに思い当たる
「オールマイト！」
僕は咄嗟に呼び止めて、黒瀬くんの攻撃が効いていなかったことを話す
彼のあの様子を見る感じだと、オールマイトの攻撃も効かないんだと思う
僕の話を聞き終えたオールマイトは何時もするように笑ったかと思うと
「大丈夫！」
ただ一言そう言って敵へと突っ込んでいった
だけど、予想通り攻撃が効いている様子はなかった
出来ることなら助けに行きたい……でも今の僕が行ったところで足手まといにしかならない
オールマイトの戦闘から僕は目の前で眠る黒瀬くんに視線を移す
ついさっきの出来事が頭を過った
相澤先生がボロボロになっているのを見て動けなくなった僕とは違い
彼は何の躊躇もなく先生の救助のために動いていた
きっと、個性も限界を超えて使っていたはずだ
苦しそうに息をする黒瀬くんを思い出す
僕にできることは本当にないのか？
クラスメイトの一人が気絶してまで、僕たちの事を守ろうとしてくれた
僕の憧れの人だってもうそろそろ限界のはずなんだ
ここで何もしないでただ見ているだけなんて……絶対に嫌だ！！
「黒瀬くん……僕、頑張るから」
君がしたように僕も……！
そして僕は走り出した
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ピン - n番煎じだなんてそんな、、！！とても素敵(？)です！！これからも頑張ってください！！ (2019年4月7日 20時) (
レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
▼碧海△(プロフ) - 鳥栖さん» コメントありがとうございます！途中で気づいたんですが、書き直せてないとこがありましたか……！教えていただきありがとうございます！ (2019年3月28日 18時) (レス) id: f5765eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
鳥栖(プロフ) - 漢字についてなのですけど「ばくごう」は「爆豪」です。所々「爆轟」になってしまっています。 (2019年3月28日 13時) (レス) id: 8f71125a5b (このIDを非表示/違反報告)
▼碧海△(プロフ) - ピンさん» コメントありがとうございます！作者の創造力が無いせいでn番煎じなものになってしまってすみません……精進します！！ (2019年3月23日 20時) (レス) id: f5765eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ピン - 個性にすっげぇ見覚えあるから話に入りやすかったです、、！！ (2019年3月23日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼碧海△ | 作成日時：2019年3月6日 19時
