page244 スイーツ好きな君 ページ10
グレーの半袖ジャケットとセットのスラックス。前髪を入れた黒いベレー帽に、その瞳の美しさを隠しきれていない丸メガネ。久々のオシャレな姿につい見とれてしまう。
「今日は大人っぽいコーディネートだね。」
「そうでしょうか…？もうちょっとかわいい服があれば良かったんですけど…ついマネージャーらしい服ばかり意識して買ってしまって…。」
「いやいや、そういうのも似合うと思うよ！うん、可愛い！」
「あ、ありがとうございます。」
少し照れくさそうに彼女は指でくるくると髪をいじる。つられて自分も気恥しくなり無言になる。このままじゃまずいと勇気を振り絞り声をかけた。
「それじゃ、行こっか！ちょっと歩くけど散歩のつもりで。」
そう言うと彼女は、嬉しそうに「はい！」と返事をする。目的地へ向かうまでの間、目に入ったものについて語ったり、好きな服の系統、寮生達の話…様々なことについて話した。
そしてたまにはふざけ合ったりも。デート と意識してしまうと途端に緊張するが、話をしている分にはとても居心地が良い。あっという間に目的のカフェへと到着する。
「ここみたいだね！」
駅から少し離れた通りにある喫茶店。白を基調とした店内だが、所々に植物が置いてあり、まるで温室のようだ。入店するとさっそく、窓側２人がけの席へ案内される。
「綺麗なカフェですね…！人も少ないですし落ち着きます。」
「そうだね。Aちゃんこーゆー所好きかなって思ってたから連れてきたかったんだ。あ、これが限定のやつか…。何頼む？」
メニュー表に大きく掲載された期間限定のケーキ。ブルーベリーを使ったもののようだ。
「えぇ…どうしよう…あ、これ美味しそう。」
彼女が指さしたのは、３枚重なったパンケーキ。スフレパンケーキといい、口の中でとろけるような味わいが特徴の１品だ。
「それも美味しそうだよね。すごいふわふわらしいよ？」
「そうなんですね。じゃあこれにしようかな……。」
彼女の視線が落ち着かない。まだ迷っているようだ。こっそり、彼女の目線を追う。パンケーキともう１つ、期間限定のケーキで迷っているようだ。
「俺、限定のブルーベリーのケーキ頼もうと思ってるんだけど、半分いる？」
さりげなくそう提案してみると、こちらを見る彼女の瞳が輝いた。
「いいんですか…？」
「もちろん。」
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kiko(プロフ) - ななしさん» 初めまして！読んでいただきありがとうございます。ハピなるになっていただけたようで私も嬉しいです^^他の方の作品あまり読んだことなかったので、チェックしてますね！ (5月28日 3時) (
レス) id: 22e3e6f4b3 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 初めまして、kikoさん、作品とても素敵でキュンキュンです(照)私の友人もプリティーリズムの作品書いてるので良ければ読んで下さい(( (5月23日 4時) (レス) id: 3b8bc56239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiko | 作成日時：2022年12月13日 12時
